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美大生のアイデアに大反響 商品化希望続出のティーバッグデザイン そのこだわりは?

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

「2つの“葉”を楽しめる」 リプライからロゴを着想

6冊の試し読み入り。見返しには「LEAF TIME」のロゴがちらり【写真提供:行雲(@gyouzazaza_za)さん】
6冊の試し読み入り。見返しには「LEAF TIME」のロゴがちらり【写真提供:行雲(@gyouzazaza_za)さん】

 それから2年――3年生になった行雲さんは、1年生の時に取り組んだ紅茶の課題を自主的にブラッシュアップすることにしました。コンセプトはそのまま、本がモチーフだと見た目から分かるよう工夫することに。

 出来上がったのは、一見するとティーグリーン色の立派な装丁が付けられたミニチュア本。ところが、開くと中には7冊の小冊子が並んでいます。それぞれに試し読みページと紅茶のティーバッグが付属し、小冊子とティーバッグをつなぐ紐は本のスピン(しおり紐)をイメージしました。

 行雲さんによると、特にこだわったのは背表紙や見返し部分に印刷されたロゴ。ネーミングやデザインは、1年生の頃の作品に寄せられたリプライ(返信)を参考にしました。

「言の葉と茶葉、『2つの“葉”を楽しめて幸せですね』というコメントをいただいたのをきっかけに、“LEAF”がモチーフのロゴを新しく制作しました。また『待ち時間を楽しくして、心も体もあったかくなる時間を提供する紅茶だね』というコメントも印象深く、『LEAF TIME』という名前に決めました」

 作業した時間は、トータルで12時間ほど。かわいらしい紅茶セットは話題を呼び、2年前の作品に続いてまたも2万件を超える“いいね”が集まりました。

販売を待ち望む声も多数 「プレゼントとしても最高」

最終ページには本の販売ページにつながるQRコードを載せる工夫も【写真提供:行雲(@gyouzazaza_za)さん】
最終ページには本の販売ページにつながるQRコードを載せる工夫も【写真提供:行雲(@gyouzazaza_za)さん】

「いろんな方から『欲しい!』という声をたくさんいただき、本当にうれしいです! 『どうやって作っているんですか?』という質問をいただき、制作過程にも興味を持っていただけたことが、とても心に残りました。そのご質問に対し、ざっくりとした設計図を添付して返信したのですが、そちらにも思ったよりたくさんの反応をいただきました。『みんなこういうのも好きなんだな~』と感じました」

 実際に行雲さんのツイートには、「何ていいアイデアなんだ!」「本の種類や色によって紅茶の味が違ったりしても楽しそうですね」「販売はしていないのでしょうか? プレゼントとしても最高だと思いました」など、絶賛のリプライが多数寄せられています。

 アイデアあふれる行雲さんはこの他にも、児童書好きが高じてオリジナルエンタメ児童文庫「ゆくも文庫」を大学で制作。企画から執筆、イラスト、編集、校閲、印刷製本、営業まですべてを1人で行っているそうです。

「デザインの考え方を楽しく子どもたちに伝えられたらいいなという思いで制作に励んでいます!」と行雲さん。過去の作品はnote(yukumo130)でも読むことができます。

(Hint-Pot編集部)