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「天然のインスリン」こと菊芋 鶏肉と一緒に焼くトロ~リ食感の絶品レシピ

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

チキンレッグの付け合わせとして一緒にロースト【写真:和栗恵】
チキンレッグの付け合わせとして一緒にロースト【写真:和栗恵】

 血糖値の急上昇を抑制する効果が期待できることから「天然のインスリン」とも呼ばれるイヌリン、そして塩分の排出を助けるカリウム。「菊芋」にはこれらの成分が多く含まれています。“芋”と付いている菊芋ですが、キク科ヒマワリ族の多年草です。江戸時代末期に日本に輸入され、当時は「豚芋」と呼ばれていたのだとか。生のままでも食べられますが、寒い冬場は煮たり焼いたりしていただきたいもの。焼くと口の中でとろけるようなやわらか食感になるのでお試しあれ。

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切ってオーブンで焼くだけ! 和風ローストでごちそう気分

野菜が重なり合わないように天板に広げてオーブンへ【写真:和栗恵】
野菜が重なり合わないように天板に広げてオーブンへ【写真:和栗恵】

 日本では現在、糖尿病患者が1000万人いるといわれ、男性の約20%と女性の約10%が患者または予備軍なのだそう。さまざまな研究から、糖尿病が認知症の発症に大きな影響を及ぼすことも分かってきています。血糖値を整え健康寿命を伸ばすために、菊芋だけでなく多くの野菜を摂るよう心がけたいものですね。

 菊芋は生のまま食べられるので、千切りにしてサラダにするのが最も簡単な調理法です。しかし、味が淡泊なので飽きやすく、思った以上に量が食べられないことも。そんな時におすすめなのが、今回ご紹介するローストです。ニンニクしょうゆが染み込んだチキンと、鶏肉から染み出たスープが染み込んだ根菜はとても美味。ごはんが進むおかずになります。

○菊芋と根菜、チキンレッグの和風ロースト

【材料】(3~4人前)
菊芋      250g
チキンレッグ  2本(鶏もも肉2枚で代用も可)
しょうゆ    大さじ5
おろしニンニク 大さじ1/2(チューブタイプでもOK)
黒コショウ   少々
ジャガイモ   2個
ニンジン    1本
マッシュルーム 6~10個(お好みの量を)
米油      大さじ5

【作り方】
1. チキンレッグは余分な脂肪や血管を取り除く。下味が染み込みやすくなるよう、フォークで全体をまんべんなく刺す
2. バットに1のチキンレッグを並べ、しょうゆ、おろしニンニク、黒コショウを上から振りかけて揉み込み、30分以上置いて味をなじませる
3. 菊芋はよく洗って泥を落とし、一口大にカットする。ジャガイモ、ニンジン、マッシュルームも同程度の大きさに切り揃える
4. 天板にオーブンシートを敷き、3の野菜を重ならないように敷き詰め、2のチキンレッグを中央に載せる。2のバットに残った漬け汁と米油をその上にかけ回してから、210度のオーブン(余熱なし)で40分焼く
5. 40分経ったらチキンに竹串を刺し、穴から透明な肉汁が流れ出れば焼き上がりのサイン。肉汁が濁っている場合はさらに5~10分ほど焼く。焼き上がったら、野菜とともに皿に盛り付けて完成

※チキンは焼きすぎると固くなり味わいが損なわれるので、焼き時間を追加する場合は要注意
※塩気が足りない場合はしょうゆを適量かける

(和栗 恵)