漫画
同じ話を何度もする妻 受け止める夫の優しさに感動 反省する人も「次回からやめよう」
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同居する家族や同僚など、顔を合わせている時間が長い人たちと交わす日常会話。絆を深めるコミュニケーション法として有効ですが、あまりに長く一緒に過ごしていると「あれ、前にも同じ話をしたような……」と気付いてしまう瞬間はありませんか? そこで相手が見せた配慮から、相手の優しさを知ることも。配偶者とのそうした瞬間を描いた漫画がツイッターで話題になっています。絶妙のオチも笑いを読んだ作品について、作者のなりたりえ(@rienarita)さんに話を伺いました。
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同じ話をしてしまう…誰にでもある経験からの気付き
気付くと何度も口にしている話題って、誰にでも一つはあるものですよね。なりたりえさんにとっては、子どもの頃に飼っていたビーグル犬の「ポッキー」ちゃんに関するエピソードがそれにあたります。漫画はまず、テレビでビーグル犬が紹介されている場面からスタート。なりたりえさんは、一緒に観ていた配偶者さんに思い出を語りました。
それは、マンションへの引っ越しが理由でポッキーちゃんを手放すことになった……という内容です。青森に暮らすお父さんの実家に預けることが決まり、中学生のなりたりえさんは神奈川から一家で車の旅に。もちろんポッキーちゃんとは初めての旅でしたが、到着すれば別れが。その寂しさもあって、30年ほど経った現在も時折思い出すそうです。
それを聞いた配偶者さんは「じゃあ今は、ポッキーの子どもが青森のどこかにいるかもねー」と笑顔で返します。しかし、なりたりえさんはそこでふと、このエピソードを前にも話したことを思い出しました。そして次に、気付きます。
「その話、前に聞いたよって言われたことって、一度もないな……」
そこで自身の発言を振り返り、今度からは配偶者さんが同じ話をしても優しく聞こうと決意しました。漫画の投稿には、感想を語るリプライ(返信)が殺到。「ほわほわほっこり、冬にあったかくなりました」「優しさと思いやりにあふれてる!」など夫婦の姿に感銘を受けたものや、「車内のポッキーちゃんの笑顔と話を聞いてる配偶者さんの笑顔に何だか泣きました」といった漫画自体への感動もあります。
他にも「次回からは(前に聞いたよって)言うのやめよう」「うちは3、4回目で『100万回聞いたわ!!』って速攻終了させられますわ」「僕の場合は最後まで何も言わずに聞いて、最後の最後に『それで○○ってなったんでしょ?』と先にオチを言う」といった、同じ経験がある人たちからの声も寄せられました。漫画のほんわかしたタッチとクスッと笑えるオチの効果もあってか、読者が実に多様な印象を抱く“名作”になったようです。