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花粉の季節 静電気防止スプレーでやって良いこと、ダメなこと 達人伝授
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教えてくれた人:片木 徹也
花粉の飛散が本格化してきました。加えて、空気が乾燥しているこの季節、気になるのが静電気です。それによって、衣類にチリ、ホコリはもちろん、花粉も付きやすくなるそうです。また、衣類に花粉が付き、家の中に運んでしまうことも。そこで、静電気の発生を防ぐために上手に活用したいのが静電気防止スプレー。我流で実は間違った使い方をしているケースも、意外と多いといいます。ライオン株式会社で、お洗濯の啓発活動に取り組む“達人”の片木徹也さんに、花粉時期に一般的な静電気防止スプレーを上手に活用する使い方、やってはいけない使い方などを聞きました。服装の違いからか、男女で静電気が発生しやすい部位も違うそうです。それぞれ使うスプレーによって異なる点もあるので、まずは使用スプレーの注意事項を読んでから、安全に暮らしへ取り入れてください。
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男性はふくらはぎやスラックスの裾 女性はおへそ周り、コートの裾など静電気で花粉が付着しやすい
――まず、静電気防止スプレーは、いつ、どのくらいの量を使うと良いなど目安はありますか? また使える素材、使えない素材など教えてください。
「出かける前に、衣類全体に静電気防止スプレーをしておくと良いでしょう。お使いのスプレーの注意書きに従って行うと良いですが、一般的な目安としては衣類から約20cm離して、30cm四方に4秒程度スプレーします。ハンガーなどに着用する服をかけて、風通しの良い場所で行いましょう。スプレーできるのは、洗濯表示に洗濯可のマークがついていたり、ドライクリーニング可のマークがついていること、絹、レーヨン、テンセルなど水に弱い素材、皮革、和装品、毛皮でないものならばOKです」
――衣類静電気が発生し花粉が付着して、そのまま家の中に持ち込んでしまう、ということがあります。花粉対策のために衣類のどういった部分にスプレーすると効果的でしょうか?
「静電気防止スプレーが使える素材の場合、静電気が発生しやすい部位にスプレーして花粉の付着を抑えることが期待できます。静電気が発生しやすい部位が男女で異なっていまして、男性は『カバンとこすれる部分』『ふくらはぎ』『スラックスの裾』が起きやすいです。女性は『カバンとこすれる部分』『おへそまわり』『コートの裾』です。お出かけ前にこれらの部位を中心にスプレーをしておきましょう」
――カバンというと、最近リュックを背負う人も多いと思います。そういう場合、背中とリュックのこすれる部分にスプレーするのは効果的ですか?
「リュックが布製など使える素材でしたら、こすれそうな部分にスプレーしてもOK。背中とリュックの間などこすれて静電気が発生する部位には効果があると考えられます。また使える素材の帽子やストールでしたらスプレーすることで、髪の毛に発生する静電気を防ぐことができます。静電気が気になるからと、髪の毛や顔、手など人体へ直接スプレーするといった使用は控えましょう」