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日本独自の月名を全部言える? 2月を「衣更着」とも書く理由は 名称をおさらい

公開日:  /  更新日:

著者:鶴丸 和子

10月から12月 神様が「留守」の月も

霜が降り始める頃(写真はイメージ)【写真:写真AC】
霜が降り始める頃(写真はイメージ)【写真:写真AC】

○10月:神無月(かんなづき、かみなしづき)
 10月。全国の神々が出雲大社に集まるので、各地で神様が留守になることが由来といわれています。

 異称:神在月(かみありづき)。神去月(かみさりづき)、時雨月(しぐれづき)など

○11月:霜月(しもつき)
 文字通り、本格的な冬を迎えて霜が降りる「霜降り月」を略したとする説が一般的です。

 異称:雪待月(ゆきまちづき)、神帰月(かみきづき)、神楽月(かぐらづき)など

○12月:師走(しわす)
 この月になると、普段は落ち着いている僧(師)も忙しさで走り回ることが由来。「師が馳せる月」という意味の「師馳す」が転じたとも。

 異称:春待月(はるまちづき)、極月(ごくげつ)、暮古月(くれこづき)など

 古くより日本人は季節の移ろいを意識して暮らしてきました。季節の目印や節目としての二十四節気、または重要な年中行事としての五節句、独自の雑節などと合わせて、この和風月名もぜひ知っておきたいものです。

【参考】
「季節の行事と日本のしきたり事典ミニ」(マイナビ文庫)
国立国会図書館ホームページ(2022年1月31日アクセス)
https://www.ndl.go.jp/koyomi/chapter3/s8.html

(鶴丸 和子)

鶴丸 和子(つるまる・かずこ)

和文化・暦研究家。留学先の英国で、社会言語・文化学を学んだのをきっかけに“逆輸入”で日本文化の豊かさを再認識。習わしや食事、季節に寄り添う心、言葉の奥ゆかしさなど和の文化に詰まった古の知恵を、今の暮らしに取り入れる秘訣を発信。
インスタグラム:tsurumarukazu