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からだ・美容

寝かしつけで一緒に寝てもOK? 育児中の睡眠不足を改善 3時間を深く眠る方法とは

公開日:  /  更新日:

著者:関口 裕子

教えてくれた人:西谷 綾子

子どもが明け方まで眠らなかった朝は?

 では、夜に子どもが眠ってくれるようになるにはどうすればいいのか? ポイントは朝日です。ようやく明け方に眠った場合でも、朝には朝日を浴びせてあげてください。

 大人より光の感受性が高い子どもだからこそ、なおさら朝の光が必要。脳に光を届けることによって、14時間後には眠りのホルモンが分泌されます。そうすると、子どもは夜にすんなりと眠ってくれることが期待できます。

 逆に夜は、子どもの脳に光を届けないよう気を付けましょう。なぜなら、睡眠のリズムなどを調整してくれるメラトニンの分泌が増えるのは夜。我が家では夜6時に離乳食をあげた後、入浴から眠るまで照明を暗くします。入浴時は浴室の照明を消して、脱衣所の照明のみ。寝かしつけるまでは着替えも、ちょっとした用事も間接照明のもとで行います。

 夜泣きで夜半に目が覚めておむつを替える時も、部屋全体は明るくせず、手元だけ見えるようにします。乳幼児の脳にできるだけ光を届けないようにすると、再入眠しやすくなるからです。私は手元だけ照らせるオレンジ色の授乳ライトを使っています。

子育てに大切なのは親の生活リズム

 乳幼児は親のリズムに同調しやすいので、まずはご両親がしっかりした生活リズムを作ることも大切です。親が夜更かしだと子どもも同じになりますし、夜に明るい部屋でテレビがついていれば子どもの脳にどんどん光や刺激が入ります。

 とはいえ、子育て中のご両親は寝不足気味になりますよね。可能であれば、昼の時間帯に計画仮眠を取るとすっきりしますよ。この時も、眠る前に起きる時間を3回つぶやきましょう。体力的にきつい時は、横になって眠るのが一番。体をフラットにした方が疲れは取れやすくなります。

(関口 裕子)

西谷 綾子(にしたに・あやこ)

1986年4月4日、鳥取県生まれ。小学校3年生からバスケットボールを始め高校時代にはインターハイ・ウィンターカップ3年連続出場。モデルの仕事でランニングと出合い、2009年から本格的なトレーニングを開始。10年に初フルマラソンで完走し、16年の東京マラソンで3時間1分32秒という自己ベストを記録した。怪我をしないランニングライフを推奨した講習会や、睡眠改善インストラクターの資格を生かした「上手に寝て、健康になる」講演会を開催中。