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「極楽浄土のよう」ピンクとブルーの幻想的な写真に15万人感動 特殊な制作手法とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

「街は想像以上に面白い瞬間であふれています」

 yuuuiさんは現在、SNSやNFT(非代替性トークン。デジタルデータやアート作品などに「本物」の証明書を付けて売買すること)市場で作品を発表したり、ポートレート撮影などを請け負ったりしているフォトグラファーでありアーティスト。以前から本業であるWEB制作関係の営業やディレクションの関係で写真撮影には関わっていましたが、自身ではしていなかったそうです。

「2020年からコロナ禍が始まり、少し時間ができたのをきっかけに『自分でも何か創作活動をしたい』と思い、手に取ったのがカメラでした。何気ないように見える景色の中にも、美しい構図は隠れています。そういった景色を、赤外線写真の世界観を通して美しいと伝えられることに面白さを感じていますね」

「廃船と夕焼けの相性が最高な件」とコメントを添えて発表された風景写真【写真提供:yuuui(@uyjpn)さん】
「廃船と夕焼けの相性が最高な件」とコメントを添えて発表された風景写真【写真提供:yuuui(@uyjpn)さん】

 撮影を始めた当初は主にストリートスナップを手がけていましたが、SNSでの活動を始めてから赤外線写真のことを知り、その美しさに興味を持ちました。制作手法に関する情報をかき集め、現在はnote(YUUUI)でも編集過程の説明を公開しています。

「現在の使用機材は、SONYのデジタル一眼レフカメラ『α7 2』を改造したものです。撮影後の編集は1枚につき平均20~40分ほどで完了しますが、どちらかといえば撮影からセレクトまでの方が時間はかかりますね。撮影地によってどの程度かかるかはそれぞれです。また、この作風では人が写り込まないようにしているので、仮に人が写り込んでしまった場合の編集には数時間かけることもあります」

 赤外線写真は、美しいピンクとブルーの2色が特徴ですが、「逆に2色しかないため平坦な画になりやすい」のだそう。そのため、奥行きや立体感が出るような構図を探して撮影に臨んでいます。

「ストリートスナップから写真を撮り始めて気付きましたが、街は想像以上に面白い瞬間であふれています。そういった瞬間を予測して撮影することに楽しみを感じており、またその時々の瞬間を創り上げている被写体に感謝しながら撮影しています」

 yuuuiさんの作品はツイッターの他、インスタグラム(_uyjpn) でも鑑賞できます。また前述のnoteでは、自身の写真に関する思いも巧みな文章で綴られていますよ。普段の生活を少し違う視点で見るヒントとして、他の作品や文章にも触れてみてはいかがでしょうか。

(Hint-Pot編集部)