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ショウガが持つ驚きの効能 複数種ある理由は収穫時期 長持ちの保存法も
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教えてくれた人:和漢 歩実
独特の辛味は生と加熱で違う? 保存のコツは
ショウガの独特の辛味は、生と加熱・乾燥のもので成分が異なります。生はジンゲロールの働きよるもので、殺菌作用や解熱効果に期待できるでしょう。加熱や乾燥によりショウガオールになると血行促進の効果が期待できるため、冷えが気になり体を温めたい方にはおすすめです。
また抗ガン性があるともいわれ、米国国立がん研究所が定めた「がん予防が期待できる食品」にも選ばれています。
ショウガのハチミツ漬けを飲み物に入れている方も多いと思います。ハチミツにはビタミンとミネラル、アミノ酸などが多く含まれているので、血行促進効果があるショウガをプラスすることで、保湿や肌荒れ防止が期待できるでしょう。
酢にも殺菌作用があるため、すしと甘酢漬け(ガリ)との相性は抜群です。甘酢漬けのピンク色は、ショウガに含まれるポリフェノールのアントシアニンが酢と反応したもの。アントシアニンは紫キャベツやブルーベリーにも含まれる成分で、抗酸化作用があるといわれています。
切ると傷むのが早いショウガですが、冷蔵保存であれば水に浸して保存すると比較的長持ちします。おろしショウガの場合は切らずにショウガをラップに包み、丸ごと冷凍保存して凍った状態のままおろしても便利です。
(Hint-Pot編集部)
和漢 歩実(わかん・ゆみ)
栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾