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列車をせき止める“巨大なねこ” 迫りくる肉球映像に8.2万人驚愕 「ニャジラ現る」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

主役になったトムくんは新加入メンバー 保護ねこ活動はさらに充実

先住のサラお母さんと並んで眠るトムくん(右)【写真提供:ジオラマ食堂official【公式】(@officia86839977)】
先住のサラお母さんと並んで眠るトムくん(右)【写真提供:ジオラマ食堂official【公式】(@officia86839977)】

 鉄道模型と“巨大ねこ”という意外な組み合わせが大人気の「ジオラマ食堂」。今回の主役になったねこちゃんは、奈良県吉野郡のお寺で保護されたという男の子の「トム」くんです。昨年3月に同店をご紹介した際は元保護ねこ5匹でしたが、その頃に生まれたトムくんは新加入メンバー。また、寺岡さんによると、保護された時からやんちゃな性格だったそうです。

「保護した方が自宅に連れて帰ったのですが、先住ねこと一緒に暴れまくったそうです。ペット可のマンションでしたが、エレベーターに騒音被害の貼り紙を出されてしまうほど。そこで『ジオラマ食堂』で預かりました。その後、超人気者になり、今日も元気に遊びまくっています」

 同店の名物になっているねこたちとのご縁は、実は最近のこと。元々は1階でジオラマ食堂、2階で子どもたちを預かる児童施設を運営していましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2020年3月から食堂の営業を一時自粛することに。経営が苦しくなる中、雨の中で動けず瀕死状態だった男の子の子ねこを保護して「シンバ」くんと名付けました。この出会いをきっかけに、母ねこやきょうだいねこ4匹をお迎えすることになったのです。

売り上げの5%がシェルター運営費に寄付されるジオラマ食堂グッズ。紀伊國屋梅田本店と紀伊國屋天王寺店で販売中の他、通販でも購入可能【写真提供:ジオラマ食堂official【公式】(@officia86839977)】
売り上げの5%がシェルター運営費に寄付されるジオラマ食堂グッズ。紀伊國屋梅田本店と紀伊國屋天王寺店で販売中の他、通販でも購入可能【写真提供:ジオラマ食堂official【公式】(@officia86839977)】

 そうしてやってきたねこたち。やがて一部営業を再開した食堂では、ジオラマとの見事な“共演”ぶりで大反響を呼び、現在はグッズも販売されるほどの人気です。まさに“福の神”となったねこたちへの感謝もあり、寺岡さんは保護ねこ活動に注力し始めました。

「保護ねこ活動をされている全国の皆様の努力を見て、『譲渡会』が毎日できれば、ねこの命を必ずつなぎ続けられると思いました。それが実現できると思ったのは、ジオラマ食堂という“箱”があるからです」

 実はこの頃、2階で運営していた児童施設を閉鎖。コロナ禍でリモートとなり、登録していた子どもたちが70人から20人に減少したため、維持することが困難な状況でした。そこで寺岡さんは、ねこへの恩返しとしてペットホテルをオープンすることにしました。近隣で保護ねこ活動を行う団体と提携し、シェルターとしても活用しています。