1年半前の夏　スクラップ場でひとりぼっちのところを保護

「まだまだ子ねこっぽさが抜けません」と飼い主さんが笑うあさりちゃんは元保護ねこ。現在、推定年齢1歳半ほどの女の子です。保護されたのは2020年7月14日、暑い夏の日のことでした。

　スクラップ場に置かれた廃車の中、ひとりぼっちで鳴いていたあさりちゃん。飼い主さんのお父さんが発見しましたが、親ねこが現れる可能性もあったため、しばらく様子を見ていたそうです。しかし、長い時間鳴いていたため保護を決意。

　キトゥンブルーの瞳を見開いて必死に鳴く当時の姿を収めた写真では、体がホコリっぽくシラミだらけ。飼い主さん一家は連れ帰って丁寧にケアしたそうです。そして、紆余曲折あってそのままお迎えすることに。

　愛情をたっぷり注がれたあさりちゃんは、ツヤのある黒々とした被毛を持つ、美しい黒ねこに成長しました。こうしてあの絵のような一枚が生まれたのです。

「性格は好奇心旺盛なのに怖がりです。ただ寝る時は布団に入って甘えてくるので、そのギャップが本当にかわいいです」

　すっかりメロメロな様子の飼い主さん。“やんのかステップ”でちょっかいを出しては逃げていくあさりちゃんに、今日も目尻を下げています。

○取材協力：黒猫あさり（@kuro_asari5bee）さん

（Hint-Pot編集部）