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コロナ禍のオーストラリア留学 現地関係者が予想するオミクロン収束後の明るい見通し

著者:守屋 太郎

1月30日のシドニー国際空港到着ロビー。日本から到着する留学生も増え、徐々に活気を取り戻しつつある【写真提供:藤原愛彦】
1月30日のシドニー国際空港到着ロビー。日本から到着する留学生も増え、徐々に活気を取り戻しつつある【写真提供:藤原愛彦】

 日本だけでなく、海外からも留学先としての人気が高いオーストラリア。昨年末に日本からの入国規制が緩和され、今月21日からは条件付きで外国人の入国規制が撤廃されました。そのため多くの留学生が戻ってくると予想されており、現地はかつての活気を取り戻しそうです。一方、コロナ禍でも同国に残った日本人留学生の中には、過酷な生活を強いられた人も。現地在住ジャーナリストの守屋太郎さんが、2回にわたってお届けする「コロナ禍におけるオーストラリア留学の現状」。後編の今回は、コロナ禍でも残った日本人留学生の生活と今後のオーストラリア留学の見通しについてです。

 ◇ ◇ ◇

残留した留学生を待っていた過酷な生活 農村へ移動した人たちも

 2月21日から国境を開放し、“鎖国”を解除したオーストラリア。新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年3月以降、2年近くも外国人の入国を禁止し、水際対策を徹底してきました。日本人の留学生やワーキングホリデー(ワーホリ)滞在者の多くは国境封鎖が発動される前に脱出したものの、中には取り残された人や自らの意思で残留した人も。

 オーストラリア政府はコロナ経済対策として、国民や永住権保持者に対しては雇用維持給付金や失業手当の増額など多額の現金をばらまきました。しかし、自国民を優先する立場から、留学生など永住権を持たない外国人に対しては経済的な支援を行わず。むしろ出身国への帰国を呼びかけました。そんな中、現地に残った日本人の留学生やワーホリ滞在者はどんな生活を送ったのでしょうか?

 シドニーで語学学校やホームステイ先の紹介、農場の有給インターンシップ運営などの事業を手がける「クー・オーストラリア」代表取締役・藤原愛彦さんは、当時の様子を次の通り教えてくれました。

「州や地域によって規制が異なっていたので一概にはいえませんが、シドニーがあるニューサウスウェールズ州にいた留学生やワーホリ滞在者の中には、(北東部の)クイーンズランド州など他州に移動した人も多かったです。遠隔地の農場ではロックダウンを免れた地域が多く、果物や野菜の収穫作業などに従事して生計を立てることができました」

 ワーホリビザ自体は延長できず、就労期間も「同一雇用主のもとでは最大6か月」に限定されています。しかし、3か月もしくは6か月の指定労働を終えた場合はセカンドもしくはサードワーキングホリデービザの申請が可能になるケースがあり、また同一雇用主のもとでの就労も条件付きで6か月以上を認めています。

 そうしたこともあり、ワーホリ滞在者の中にはロックダウンが行われなかった農村で収穫作業などを続けていた人もいたようです。ただ、厳しいロックダウンが繰り返されたシドニーやメルボルンなどの大都市に残った人には、過酷な生活が待っていました。

「学校に通う留学生はオンラインで授業を受け、ロックダウンで移動もできず、仕事もほとんどできませんでした。一部の留学生は親からの仕送りに頼らざるを得ない状況。仕送りがない留学生は、オンラインの仕事を探してもなかなか見つからず、厳しい生活を強いられました」

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