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羽生結弦 4回転アクセル挑戦への道のり 補助付きで練習する姿に反響も

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

涙混じりにインタビューで語った「報われない努力だったのかもしれない」

約8か月ぶりの実戦となった「全日本フィギュアスケート選手権2021」で、羽生選手は堂々の首位に【写真:Getty Images】
約8か月ぶりの実戦となった「全日本フィギュアスケート選手権2021」で、羽生選手は堂々の首位に【写真:Getty Images】

 話題になった動画からも分かるように、羽生選手は過酷な練習を続けていました。そして体は大きなダメージを負っていたのです。昨年11月には練習中に足首を捻挫してしまい、北京五輪シーズンのグランプリシリーズを欠場することに。

 そして、北京五輪代表最終選考会を兼ねた昨年12月の「全日本フィギュアスケート選手権2021」に臨みました。約8か月ぶりの実戦となりましたが、それでも果敢にクワッドアクセルに挑戦。両足での着氷となり成功には至りませんでしたが、転倒もしなかったことで五輪本番への手応えも掴みました。

 絶望の中に見えた小さな光。五輪のディフェンディングチャンピオンという立場でありながら、挑戦者としての気持ちは本番でも変わることはありませんでした。

 北京五輪のショートプログラムでは、冒頭の4回転サルコウが1回転ジャンプとなってしまい、まさかの8位でスタート。大逆転を狙ったフリーで見せたクワッドアクセルは技としての認定は受けたものの、高得点にはつながることはなく、総合4位という形で3度目の五輪は終わりました。

北京五輪で挑んだクワッドアクセルで転倒した羽生選手【写真:Getty Images】
北京五輪で挑んだクワッドアクセルで転倒した羽生選手【写真:Getty Images】

 試合後のインタビューで羽生選手の口から出た言葉は「報われない努力だったかもしれないけど、一生懸命頑張りました」。こう話して涙を見せた姿は多くのファンの心を打ちました。後日行われた会見では、フリー前日の練習で再び右足を捻挫していたことも告白。痛み止めの注射を打ちながらの演技だったことは多くの人に衝撃を与えました。

 本当に報われなかった努力だったのか……この議論が止まることはないのかもしれません。しかし、挑戦することの大切さを体現した羽生選手。今後の去就については明かしていませんが、まだまだ活躍を期待したいですね。

(Hint-Pot編集部)