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出産後に夫への愛情が増えた人は3割以下 3月5日「産後ケアの日」に考える夫婦関係

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

コロナ禍で愛情が減少した人は1割ほど

 続いて「コロナ禍の影響で、夫への愛情は何%変化しましたか?」との設問には、62.7%が「変わらない」と回答しました。

【コロナ禍の影響で、夫への愛情は何%変化しましたか?】
○増加(UP) 計22.8%
○変わらない 62.7%
○減少(DOWN) 計12.9%
○未回答 1.6%

 先の「出産後、夫への愛情は何%変化しましたか?」では「変わらない」が41.0%、UPとDOWNを合わせた「変化」は計63.2%でした。コロナではそれぞれ62.7%と計35.7%になっていることから、愛情の変化においてコロナ禍より出産の影響を挙げる人の割合が多いと分かります。

 では、コロナ禍で夫への愛情が「増加した」人たちは、具体的にどのような状況なのでしょうか。自由回答を見ると、外出自粛がプラスに働いたケースが多いようです。

【夫への愛情が「増加した」と回答した人のコメント】
「一緒にいる時間が増え、ケンカも増えたが、子育てを一緒に頑張れているため」
「昔は子どもが寝てからしか帰ってこなかったが、飲み会がなくなって早く帰ってくるようになった」
「仕事より家にいる方の大変さが分かってきたようです」

 夫婦で過ごす時間が増えたことで、一緒に育児ができることに喜びを感じている妻が多いようです。また、在宅ワークなどで妻の過ごし方を知り、理解を深めた夫婦もいるようでした。一方で、夫への愛情が「減少した」と回答した人のコメントからは、コロナ禍で価値観の違いが浮き彫りになったケースが浮き彫りになっています。

【夫への愛情が「減少した」と回答した人のコメント】
「旦那からの感染で家庭内感染したのに、旦那が仕事のことでピリピリして、八つ当たりされた」
「コロナに対する危機感や、行動制限への考えが異なるため。仕事の一環と言って飲み会へ行くなど」
「家にいる時間が増えたことで、家事育児への非協力的態度が目につき、ストレス」

 感染対策における考えの違いから、気持ちがすれ違ってしまったケースも。また、在宅時間が増えたことで、それまでは気にならなかった夫の家事育児への不参加や非協力的な態度が許せなくなってしまう展開もあるようです。

 産後の過ごし方がその後の夫婦関係に与える影響は、かなり大きなものであることが今回の調査から分かります。この段階で愛情やパートナーシップを高めるため、出産前からコミュニケーションを取っているカップルは、コロナ禍でも上手に乗り切ることはできるのかもしれません。産後ケアについて話す機会を持ったり、つらい時に助けを求めたりと、互いの理解を深めていくことが大切ですね。

(Hint-Pot編集部)