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どうぶつ

フクロウを助けたのは酪農家目指す女性 印象的な交流に反響 「感謝してるのかも?」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

出会って1か月でスピード結婚 牧場主を目指す投稿主さんのドラマチック人生

 フクロウとの印象的な出会いと別れを体験したにゃおみーさん。発見場所からも分かる通り、普段は移住先の北海道新冠郡新冠町で牧場の従業員として働いています。来年には牧場主として、配偶者さんと独り立ちする予定です。

「元々は札幌出身で、一時は東京で会社員として働いていましたが、どうしても北海道に帰ってきたくてUターン。そこで就いた仕事が牛と馬のフードを取り扱う企業の営業職でした。仕事で牧場に行く度に牛の虜になって、休日には親しくなった牧場で手伝いをするようになったんです」

 会社勤めと牧場のお手伝いという忙しい日々を過ごしていましたが、そこで予期せぬ展開に見舞われます。乳がんが発覚し、左胸を全摘することになってしまったのです。

「転移の可能性もあるので、『もし生きられるのなら好きなことをして生きたい!』と思い、仕事を辞めました。そして、営業で知り合った個人牧場で従業員として働き始めたんです。それから3年目の春、知人の紹介である男性と初めて会いました。そこで『この人と牧場をやりたい!』と思い、会って3日目にこちらからプロポーズしました」

 乳がんの発覚を受け、大きく切り替わったにゃおみーさんの人生。出会った男性とはその後、コロナ禍で直接会う機会はありませんでしたが、電話やメールで連絡を取り合いました。そして、1か月後にスピード結婚。それまでに実際会ったのは、たった5日間だったそうです。さらに半年後、ご縁があって牧場を紹介され、研修生として夫妻でお世話になることに。

研修先でのワンシーン。整列して歩く牛たちと大自然の見事な組み合わせ【写真提供:にゃおみー(@oz_703)さん】
研修先でのワンシーン。整列して歩く牛たちと大自然の見事な組み合わせ【写真提供:にゃおみー(@oz_703)さん】

「今年で研修2年目です。実習中にうれしかったのは、私がミルクをあげた子牛が名前を呼ぶと駆け寄ってきてくれるようになったことですね。来年1月に牧場主として新規就農を予定しているので、今は役場や農協、普及センター、新冠町の『放牧の会』の先輩方のお力添えで準備を進めています」

 ご夫妻が目指している牧場経営は放牧酪農。現在の実習先は放牧をしていなかったため、ご夫妻の意向を汲んで昨年から放牧試験を行っていただいているそうです。理想の放牧スタイルを実現するために、来年からはまた新たな奮闘が始まります。

 今回助けたフクロウに対し「かなり絡まっていたので、かわいそうなことをした」と心を痛めてもいるにゃおみーさん。リプライでは「鳥が引っかからないようにしていただけないか」という声もあり、にゃおみーさんは自身が牧場主になった際はそうしたいと返答していました。そうした動物たちへの深い愛情は、大自然に囲まれながら牛を愛する日々の中で、今後もさらに大きくなっていくことでしょう。

(Hint-Pot編集部)