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税理士・板倉京が教える「つみたてNISA」 コツは「まず始める」こと

公開日:  /  更新日:

著者:板倉 京

商品の選び方 それぞれの特性を知る

税理士の板倉京さん。利益とリスクどちらを重視するかで投資先を選ぶ【写真提供:板倉京】
税理士の板倉京さん。利益とリスクどちらを重視するかで投資先を選ぶ【写真提供:板倉京】

 とはいえ、200本もある中からどうやって商品を選べばいいのか? 商品によって値動きの幅は変わってきます。違いは、その商品が何に投資しているのかということです。

 主な投資先は、国内外の「株」「債権」です。中には「不動産」に投資しているものもあります。基本的には「株」の比率が高いほど高い利益が期待できますが、反面、リスクも高い。一方で、「債権」の比率が高いほど利益は低くなりがちですが、リスクも低いといえます。

 つまり、資産を大きく増やしたいなら「株」の比率が高い商品、安定的に運用したいなら「債権」の比率が高い商品。どちらとも選べない場合は、それらがバランス良く入っている商品を選ぶと良いでしょう。

つみたてNISA 始める際の注意点

 つみたてNISAを始めるには、証券会社か銀行に専用の口座を開設する必要があります。口座は1人1口座しか持てず、一度開設すると1年間は金融機関を変更できません。また、積み立てた金額を変更した金融機関に引き継ぐことはできません。そんなデメリットもあるので、まずは最初の金融機関選びが大切です。

 選ぶポイントの一つは、取扱商品の数です。その数が多いのはネット証券で、150~180本程度の商品を取り扱っています。銀行やネット以外の証券では10本程度となっています。また、「毎日100円積み立てができる」「ポイントが貯まる」などメリットを比較して選ぶのもいいでしょう。

積立投資で成功するための心得とは

 そして、前回からお勧めしている「つみたて投資」ですが、成功させる心得は2つです。

1. とにかく始めて、とにかく続ける
 つみたてNISAに限らず、積立投資全般にいえることですが、とにかく相場は気にしないこと。投資を始める時、「高い相場の時に始めてもいいものだろうか?」と不安になる方も多いと思います。でも、そんなことを考えていては何も始められません。

 積立投資は、金融知識がなくても始められる投資方法です。1回にまとまった資金を投入する投資方法では、相場の高い時に買うのは得策とはいえません。でも、いつが高くていつが安いかなんて、相場のことは誰にも分からない。積立投資のコツは、とにかく始めて、とにかく続けること。「今は相場が高いから始められない」なんて考える必要はないのです。

2. 始めたら放っておく
 積立投資は、時間をかけて資産を増やしていく投資方法です。長期間運用している間には、値が上がる時もあれば下がる時もあります。せっかく積み立てている資金が減ってしまった……。そんな時、不安になる気持ちは分かりますが、そこで慌てて売ってしまっては、儲かるどころか損をするだけです。

 逆に、値段が下がっている時は「保有数を増やしているんだ。安く買えてラッキー」と思って、ど~んとかまえていましょう。やがて来る値上がり局面では、増えた保有数の分、多くの利益が見込めるのですから。

 こういった性格を理解していれば、基本的にはほったらかしで良いのです。つまり、積立投資は、忙しい人にぴったりの投資方法といえるのです。

(板倉 京)

板倉 京(いたくら・みやこ)

1966年10月19日、東京都生まれ。神奈川県内で育ち、成城大学文芸学部マスコミュニケーション学科卒。保険会社勤務後に結婚。29歳で税理士資格試験の受験を決意し、32歳で合格する。36歳での長男出産を経て、38歳で独立。主な得意分野は、相続、税金、不動産、保険。テレビでは「あさイチ」「首都圏ネットワーク」(ともにNHK)、「大下容子ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)、ラジオでは「生島ヒロシのおはよう一直線」(TBSラジオ)などに出演して解説。主な著書は「夫に読ませたくない相続の教科書」(文春新書)、「相続はつらいよ」(光文社知恵の森文庫)、「女性が税理士になって成功する法」(アニモ出版)、「知らないと大損する! 定年前後のお金の正解」(ダイヤモンド社)など多数。