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ポストコロナの海外生活 オーストラリアが誇る魅力とは 出社前にサーフィンも可能

公開日:  /  更新日:

著者:守屋 太郎

シドニー東部のボンダイビーチでサーフィンを楽しむ少女【写真:Destination NSW】
シドニー東部のボンダイビーチでサーフィンを楽しむ少女【写真:Destination NSW】

 コロナ禍が収束すれば、念願の海外生活を実現したい――。そんな希望を抱いている人にとって、英語圏の先進国の中では治安が比較的良いとされ、気候にも恵まれたオーストラリアは候補の一つになるかもしれません。そこで「Hint-Pot」は、オーストラリア生活についての連載をスタート。現地在住ジャーナリストの守屋太郎さんに、同国で暮らすためのノウハウなどを解説していただきます。第1回は「海外生活の舞台としてのオーストラリアが誇る魅力」です。

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大自然に恵まれた豊かな生活環境 出社前にサーフィンやゴルフが楽しめる

 オーストラリアは、コアラなどの珍しい動物や“世界最大の一枚岩”といわれる「マウント・オーガスタス」(西オーストラリア州)、ビーチリゾートといった観光地が有名です。しかし、一番の魅力は、住んでみて初めて実感できる生活の豊かさでしょう。

 面積は日本の約20倍ありますが、人口は約2500万人と台湾とほぼ同じ。人口は東部の大都市に集中していて、国土の大半は乾燥した荒野です。地平線が360度広がる麦畑や放牧場、誰もいないビーチなどが延々と続いています。

 そうした地理的な条件から、都会でも身近で大自然を満喫できます。例えば、経済の中心都市シドニー。超高層ビル街の足元には波静かな美しいリアス式海岸が広がり、ヨットやクルーザーが浮かんでいます。一方、中心街から20分ほど東に行けば外洋が。白砂のビーチで南太平洋の荒波が砕けています。

 日本から移住したサーファーの男性はこう話します。

「海が街から近いので、平日でも毎日、出社前にサーフィンができます。サマータイムで午後9時頃まで明るい真夏は、アフター5も海へ直行。暖流なので海水は一年を通して温かく、外洋に面しているためほぼ毎日波があります。第一線のビジネス環境で仕事をしながら、夏は1日2回もサーフィンができる。そんな先進国の大都市は、世界でもここだけでしょう」

 また、ゴルフをする場合にも天国といえるようです。

「由緒あるゴルフクラブは気軽に行きづらいですが、中心街から5キロほどの近場にあるパブリックのコースだと、仕事前に15豪ドル(約1270円)でハーフ(9ホール)をプレーできます。夏は朝と夕方で18ホール回れますよ」(同)

 なお、国内2大都市圏の人口はシドニーが約540万人、メルボルンが約515万人と、ともに北九州・福岡都市圏(約550万人)とほぼ同じ。東京都市圏(約3700万人)やニューヨーク圏(約2000万人)といった巨大メトロポリスよりかなり小さいけれど、それでいて田舎でもない。ちょうど心地よい規模なのかもしれません。