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キャベツは使う前に洗うべき? 外側と内側で扱いに違い 芯には栄養がたっぷり
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教えてくれた人:和漢 歩実
調理で変わる栄養価 芯も食べた方がいい?
キャベツの代表的な栄養といえば、ビタミンCやカリウムなどが挙げられます。加熱によって変動するので、日本食品標準成分表2020年版(八訂)により、100グラムあたりの栄養価の違いを見ていきましょう。
○エネルギー量
生:21キロカロリー
茹で:19キロカロリー
油炒め:78キロカロリー
○カリウム
生:200ミリグラム
茹で:92ミリグラム
油炒め:250ミリグラム
○ビタミンC
生:41ミリグラム
茹で:17ミリグラム
油炒め:47ミリグラム
○βカロテン
生:50マイクログラム
茹で:58マイクログラム
油炒め:78マイクログラム
○葉酸
生:78マイクログラム
茹で:48マイクログラム
油炒め:130マイクログラム
茹でることで損失する栄養素はありますが水分量は増え、カロリー(エネルギー量)は低くなり、βカロテンは生食よりもアップします。この他にも、キャベジンと呼ばれるビタミンUを始め、ビタミンC、カリウム、マグネシウム、カルシウムなどの栄養素も見逃せません。
ビタミンCやカルシウムなどの栄養価が高い部分は、葉よりも芯です。積極的に食べた方が良いでしょう。扱いにくい部分ではありますが、おすすめは斜めにそぎ切りにして断面積を増やすこと。火の通りや味の染み込みが良くなるので、煮たり、炒めたりするとおいしくいただけますよ。
(Hint-Pot編集部)
和漢 歩実(わかん・ゆみ)
栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾