大変だけど幸せもいっぱい　6匹の元保護ねこと飼い主さんのにぎやか生活

　そんな聞き分けの良いシジミくんは、1歳の男の子。普段は他に5匹のねこたちに囲まれ、とてもにぎやかな生活を送っています。温厚で人が大好きな15歳の「テン」くん、優しくて甘えん坊の「ラン」ちゃん、恥ずかしがり屋な12歳の「モコ」ちゃん、いたずらっ子だけど超ビビりな5歳の「カイ」くん、活発な1歳の「ナノ」くんら、個性豊かな仲間たちです。

「我が家の子たちはみんな雑種で、保護ねこだったり、予定外に産まれて育てるのに困ったお宅からお迎えしたりしたねこたちなんです。生まれた環境はそれぞれ異なりますが、みんな平等に接するようにしています。ごはんの時だけは年長のテンとランが最初で、後は年齢順に食べるようにしつけていて、みんなちゃんと自分の番まで待っててくれます」

　ちなみに、シジミくん以外の5匹の入浴時の様子を飼い主さんに聞いてみたところ、かなり大変なようです。

「1人で6匹をお風呂に入れるのは無理なので、家族が休みの日に洗うと決めています。ねこたちはそれぞれ、この世の終わりのように鳴くので（笑）、後から入る子は恐怖心いっぱいで大変です。なので、暴れる子からナノ・カイ・モコ・テン・ラン・シジミの順番に入れます。背中に隠れる子もいるので、終わった後は手だけではなく、いろいろなところが傷だらけです」

　また、多頭飼いならではの幸せもいっぱいだと語る飼い主さん。

「私が昼寝をしようと毛布をかけて横になっていると、6匹全員が上に乗ってきます。とても重いのですが、温かく幸せを感じる瞬間です。また、仕事から帰ってくると、ごはん欲しさもありますが、玄関でみんなが迎えてくれてとてもかわいいんですよ。疲れが吹き飛びます」

　6匹の個性豊かなねこと飼い主さんのにぎやかな生活は大変なこともあるけれど、喜びや楽しさはその倍以上。せめて体を洗ってもらう時だけは、シジミくんのようにみんな少しだけ飼い主さんに協力してあげてね。

（Hint-Pot編集部）