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おしゃれが苦手な女性 夫と服選びを克服するエッセイ漫画に共感続々「心に刺さった」
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「自分の『好み』が“見える化”され始めたように思います」
作者の弓木さんに、服選びへ“苦手意識”を持つようになった時期や買い物後の変化などについて話を伺いました。
Q. 服に“苦手意識”を持つようになったのは何歳頃からですか?
「小さな頃からです。お出かけで着せられるおしゃれな服は、私にとってちくちくと苦痛な刺激がある素材が多く『お出かけは嫌だ、お出かけの服は嫌だ』と思っていました。恐らく感覚過敏があったのかと。
明確に洋服を買うことへ“苦手意識”を感じたのは、小学校3~4年生くらいだったと思います。修学旅行のために服を買い足しに行った日でした。
中学から高校生の頃は、同級生の私服姿がとても素敵で『あんな服を着てみたい』と思ったこともありましたが、“苦手意識”を持ったまま大人になりました」
Q. これまで服のお買い物はどのようにされていましたか?
「洋服を買うと決めた日は、最初の2~3着くらいは試着していました。でも、『よく分からない、全然ダメな気がする』という気持ちになってすぐに疲れ果ててしまい、最終的にフィーリングで買ってしまうことが多かったんです。
例えば夏は『LサイズのTシャツなら絶対に着られる。最悪、部屋着にできる』という感覚でパッと気に入ったプリントTシャツを買って帰る。冬は黒いタートルネックを大量買いしておき、それをベースに重ね着できるダボッとしたシルエットの服を適当に買うなどです」
Q. 今回、配偶者さんと一緒に買い物へ行くことになった経緯を教えてください。
「服を断捨離した結果、着られる服がほとんどなくなってしまったためです。それならいっそ総入れ替えしてしまおうと思い、夫に協力をお願いしました」
Q. これまで配偶者さんから、服装に関して要望や指摘を言われたことはありますか?
「まだ付き合いたての頃、元々服装に自信がなかったため自分から『私の服装をどう思う?』と聞いたことはあります。その時は『意図しているなら問題ないけど、中学生みたいな服装』という言葉が返ってきました。意図していなかった上に、漠然と自分は年齢相応(アラサー)の服装をしていると思っていたので愕然としました(笑)」
Q. この時のお買い物で買ったものは、その後しっかりと着回しできていますか?
「数年経ちますが、まだ現役で着回せています。ヨレてきたものは普段着にしました。その後、コーディネートは自分で決め、最終チェック(変じゃないか)は夫にお願いしています。結局あまり着ていないものや、着る回数に偏りがあるアイテムはありますが、そのことで自分の『好み』が“見える化”され始めたように思います」
Q. このお買い物後に自分の中で変化を感じた部分があれば教えてください。
「ガラリと大きく変わったことはありませんでしたが、『やっぱり自分はダメなんだ』と漠然と落ち込むことよりも、『どんなところが苦手なのか?』『どんなところでつまずくのだろうか?』と、自分に問いかけることが徐々に増えている気がします」
Q. 心に残った読者からの感想などあれば教えてください。
「共感の声が予想以上に多く、とてもうれしかったです! 『好きなものを着ればいいんだよ』という前向きな意見も寄せられた反面、『そうはいっても、何が好きかさえよく分からなくて苦痛なんだ』という声もあり、ハッとしつつ自分もそうだと共感しました」
(Hint-Pot編集部)