動物・レジャー
“ウサギリュック”を背負う元保護ねこ 家族を救った仲良し姿に大反響 「私も欲しい」
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狂暴だった子ねこ時代のビビくん キナオくんの力で徐々に心を開いて…
ビビくんとキナオくんがこれほど仲良くなるまでに、長い時間はかからなかったそう。現在の年齢が推定で生後1歳のビビくんは、ジェリクルさんと離れて暮らす娘さんが保護をした元野良ねこ。母ねこは保健所に保護されたようで、当時生後3か月ほどだったビビくんはたった1匹で取り残され、元気がない様子で道端にうずくまっていたそうです。
「実家にいる頃から野良ねこのお世話をしていた娘ですから、ビビを見て保護をせずにはいられなかったのでしょう。動物病院で診察を受けた後、娘は一人暮らしのアパートで飼うつもりだったみたいですが、恐怖心からか夜な夜な鳴き続けるビビに降参。私たちが暮らす実家に連れてきました」
ジェリクルさんが初めて会った時、ビビくんは人間にまったく慣れておらず、猛烈な勢いで威嚇を続けていたそう。小さいにもかかわらず、あまりに凶暴なため、近づく時にはスキー用手袋をしてお世話していたのだとか。そんな超“ビビり”な性格から「ビビ」くんと名付けました。
「あれほど凶暴な子ねこを見たのは私たちも初めてでした。一度は手に負えないと思い、知り合いに声をかけて、飼いたい人を探しましたが見つからず……。この子とうまくやっていけるのか本当に不安でした」
そんな家族の窮地を救ってくれたのが、現在5歳半のキナオくんでした。キナオくんは「子ウサギがたくさん生まれて困っている」という知人から譲り受けたそう。当初は女の子だと思い、被毛の色合いから「きなこ」ちゃんと名付けましたが、のちに男の子と判明。改名して現在に至っています。
ジェリクルさんは、まったく心を開く様子がないビビくんとキナオくんを対面させてみることに。すると、あれほど人間を警戒していたビビくんのピリピリとした空気が、一瞬で和んだのを感じたそうです。
「ビビはキナオを仲間だと思ったのかもしれません。一方のキナオも、先代の“ウサギ先輩”とのお別れでひとりぼっちの寂しい日々を送っていました。そんな時にビビが仲間入りして、キナオのおめめに輝きが戻りました」
ビビくんとキナオくんは急速に距離を縮め、1週間を待たずしてすぐ仲良しに。ビビくんの人間に対する威嚇も収まり、時折甘えた様子を見せるまでになりました。
「キナオがいてくれたことで、私たちも救われました。こうして、能天気で天真爛漫なキナオとビビりで自己主張強めのビビ、そして子育てを終えた寂しい中年夫婦の生活が始まりました」
波乱万丈だった出会いから1年3か月。現在はお互いがちょうど良い距離感を保って生活しています。
「“2人”がスキンシップを取るのは、食事とおやつの時です。そのタイミングで、こうしたツーショットを撮影しています」
現在は離れて暮らす娘さんたちにビビくんとキナオくんの様子を連絡したり、ツイッターに投稿することで動物好きな人たちと交流したりと、楽しい毎日を過ごしているというジェリクルさん。これからも家族仲良く、幸せな日常が続きますように。
(Hint-Pot編集部)