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まるで“新海アニメ” 雲上の幻想世界をとらえた写真に2.3万人感動 「息をのむ美しさ」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

日本の四季を楽しむ撮影者さん 「雨や雪は僕にとって“良い天気”です(笑)」

“良い天気”で撮影した雪のさっぽろテレビ塔【写真提供:Nitto(@Nitto_Photo)さん】
“良い天気”で撮影した雪のさっぽろテレビ塔【写真提供:Nitto(@Nitto_Photo)さん】

 元々は宇宙への興味が大きかったというNittoさん。中学1年生の時に一眼レフのカメラを買い、さまざまな風景を撮影していくうちに「写真にハマってしまった」そうです。写真を撮影する際に大事にしているのは「『きれい!』と直感的に思った風景をまずは収めてみること」なのだとか。この写真も自分の直感が働いたことで生まれたものだったそうです。

 Nittoさんは目にした風景を写真に残すことの意義をこう語ります。

「人の感性はずっと一緒のものではなく、今まできれいだと思っていたものに魅力をあまり感じなくなったり、逆に今までスルーしていた風景にすごく魅力を感じたりするものです。しかし、その感性の変化も写真に収めることで後から振り返ることもでき、とても面白いです」

 カメラを持つようになってから、Nittoさんは「四季の変化に敏感になって、どの季節にも違う良さを発見できて一年が楽しくなるのが良い」と自身の心持ちも大きく変わったそう。

「日本の風景は四季でまったく違う表情を見せるので、旅行の際はSNSで桜や紅葉、雪などの時期をよくチェックしてプランを練ります。昼ではなく朝や夕方に行くと、光と影の角度が変わってかなり違う印象になることもあります」

 さらに天気へのこだわりも強く、雨や雪といった状況さえもポジティブ思考で素敵な写真につなげているようです。

「雨は良くない天気と思われがちですが、普段訪れる場所も雨が降っている夜に行くとめちゃくちゃきれいだったりします。雪が降っている朝も、木の枝に雪が積もってとても美しい。僕は雨や雪は“良い天気”だと思っています(笑)」

 最終的な仕上げにもこだわりが。

「一眼レフカメラでは、“RAW(ロー)”と呼ばれる、カメラのセンサーが受け取った光の情報をそのまま記録した生のデータが保存でき、それをパソコンで取り込んで“RAW現像”という作業をして作品を完成させています。RAW現像では過度に鮮やかにしたり、現実とかけ離れた写真に加工したりはせず、見た時に感じた雰囲気を再現する、という考えで作業を行っています」

 実は、Nittoさんは4月の新年度から「受験生」となる高校生。しばらくの間、写真撮影はできなくなるそうですが「1年後、必ず戻ってきます」と力強く宣言しています。大学進学の暁には、偽造できない鑑定書付きのデジタルデータ(通称NFT)の根幹を成す「ブロックチェーン」の研究を行う夢があるそう。写真の世界だけでなく、輝かしい未来に向けたNittoさんの活躍に期待したいですね。

(Hint-Pot編集部)