「リングドッグ」という言葉をご存じでしょうか。これは結婚式で結婚指輪を届ける「リングガール」「リングボーイ」をわんちゃんにお願いするというもの。近年、愛犬家を中心に話題を呼んでいる演出の一つですが、今回ご紹介するシベリアンハスキーはそのド迫力で場内の拍手喝采を浴びたようです。まさに飼い主冥利に尽きる結婚式？　飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

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祭壇まで猛ダッシュ！　大きな歓声に包まれた式場

　厳かでロマンチックな結婚式が行われているチャペル。後方の扉前には新郎新婦……ではなく、かなりやる気に満ちた様子のシベリアンハスキーがスタッフさん2人に囲まれています。そしてスタッフさんが「OK、行ってください！」とばかりにおしりをぽんと叩かれると、何と祭壇まで猛ダッシュ！　式場は大きな歓声に包まれました。

　こちらのハスキー犬は、2021年6月20日に生まれた男の子の「ミハイル」くん。蝶ネクタイがついたジャケット風のお洋服を身にまとい、何かを背負っています。動画をよく見ると、背負ったものは小さなミハイルくんの人形。飼い主さんによると、そこには結婚指輪が置かれているそう。実はこの動画、ミハイルくんが“リングドッグ”として登場した姿が収められたものでした。

「結婚式をやるとなった時に、ミハイルの出席が可能でさらにリングドッグも務められる式場を探しました。ミハイルをお迎えした時から、リングドッグをやってほしいと思っていたんです。実現に向けて苦労したことは、ほとんどありません」

　この動画がツイッター上で公開されると、何と17.8万件もの“いいね”を集めました。リプライ（返信）には「幸せしっかり運べたね」「ご結婚おめでとうございます。癒やされました」など、微笑ましいシーンを絶賛する声が。また「リングかなぐり捨てる勢いやなw」「ミハくんめちゃくちゃ速いですね」など、その速さに注目する声も多数寄せられていました。

　そしてやっぱりというべきか、動物漫画の超名作「動物のお医者さん」（佐々木倫子著・白泉社刊）に登場する犬ぞりレースの出場犬「シーザー」くんを思い出したという声が。「オレはやるぜ、オレはやるぜ」の強烈なセリフが扉の前にいるミハイルくんにもぴったりだと、話題になっていました。