漫画
発達障害とうつ病を抱えた女性 希望に満ちたトルコ旅行記に感謝の声「仲間に出会えたみたい」
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心がすっかり疲れてしまった時、あなたはどうしていますか? 時には立ち止まって、自分の心の声をしっかりと聞いてみる――その大切さを気付かせてくれる体験談を描いた漫画が、ツイッター上で大きな話題になっています。作者は発達障害とうつ病を抱えているという、くさかべのどか(@kusakabenodoka)さん。漫画に描き切れなかった旅行の思い出や、現在悩んでいる人たちへのメッセージをお伺いしました。
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診断と退職でどん底に トルコ一人旅を決意する
長年、生きづらさを感じてきたというくさかべさん。現在は、発達障害とうつ病を抱えながら懸命に生きる毎日を漫画に綴り、ツイッターに投稿しています。
2005年4月に施行された発達障害支援法。以来、テレビやメディアで取り上げられる機会が増え、社会における発達障害の認知度は高まりつつあります。その一方で、日常生活において十分に理解されているかというとギャップが大きいのが現状のようです。
くさかべさんも発達障害を抱え、困難さを感じながら生活を送っている一人。そんなくさかべさんが先日投稿した、「死ぬ予定だった私、トルコへ行く」というセンセーショナルなタイトルの漫画が1.2万件を超える“いいね”を集め、大きな話題になりました。
漫画は、くさかべさんが医師から発達障害と診断されるところから始まります。振り返れば仕事はうまくいかなかったことばかり。その仕事も辞めさせられ、くさかべさんは失意のどん底に陥ってしまいました。そして、いつしか「もう生きていたくない」と思うように……。
「死ぬ前にせめてやり残したことはないかな?」
死ぬ方法を検索しながらそんなことを考えていた時、ふと口をついて出てきた言葉があります。
「トルコ行きたい」
それは、好きな漫画に登場した憧れの土地へ行ってみたいという願望でした。そして、くさかべさんはこの気付きをきっかけに、トルコ旅行に人生をかけてみることにしたのです。