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漫画

「涙腺崩壊」 天国へ向かう愛犬を描いた漫画に6万人が感動

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

ペットとの暮らしで大切にしているのは「毎日そこにいてくれることに感謝する」

 多くの人の涙を誘った今回の作品。執筆した藪犬小夏さんに、描こうと思った理由やペットとの別れを受け止めるため大切にしていることなどについてお話を伺いました。

Q. 今回の漫画を描こうと思った理由を教えてください。
「昨年、友人知人のペットたちが立て続けに亡くなる時期があり、私自身も猫と暮らしていて見送った経験があることから、何か慰めになるようなお話が描きたいな、と思ったことからです」

Q. このお話はご自身の経験が基になっているのでしょうか?
「漫画そのものは私の経験とは重ならないのですが、ペットを見送った飼い主さんは皆(私も含め)一生懸命手を尽くして見送っても、罪悪感や後悔を抱えています。それをどうにか少しでも軽くできたら……と思いました」

Q. 優しく素敵な世界観を描く上でどのような点にこだわりましたか?
「動物が話す、二足歩行をする、という設定でも、移動手段に電車など現実にあるものを少しだけ描くことで、『もしかしたら近くにある世界なのかも』と思ってもらえればと考えました」

Q. 愛する家族(ペット)との別れを受け止めるために何が必要か、作者さんの中で大切にされているお考えなどあれば教えてください。
「これまで犬や猫、インコ、ハムスターを見送りましたが、やはり慣れることはありません。毎日そこにいてくれることに感謝すること以外できることはないのかな……と日々考えますが、答えはないのでしょうね」

Q. 読者からの感想で心に残ったものがあれば教えてください。
「『泣きました』というコメントとともに、見送った大切な子のことを書いてくださる方がたくさんいらっしゃいました。悲しんだり懐かしがったりしながらも、そこには深い愛情があって、読んでいて涙が出てしまいました。また『ありがとう』と言ってくれる方も複数いらしたことで、描いて良かったなあと思えました」

 藪犬さんはプロの漫画家として、読者投稿の実話を描いた4コマ漫画や「迷信ザ・ワールド」(ぶんか社)などの作品も出版しています。今春には「馬小屋暮らしのご令嬢は案外領主に向いている?」というコミカライズもスタート。これからの活躍にも期待ですね。

(Hint-Pot編集部)