美しい景色に溶け込む動物の姿を見ると、カメラのシャッターを切らずにはいられませんよね。一方で、たくさんの人から“カメラを向けられた側”はどうでしょう。複数のカメラに囲まれて、「どのカメラを見れば……」と困惑している柴犬トリオが話題になっています。そんな中でも、愛らしい表情をキープする様子はプロのモデル並み？　飼い主さんに当時の状況など詳しいお話を伺いました。

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いつの間にかたくさんの人がカメラを向けてきて…

「写真撮っていいですか？　と知らない人がたくさんカメラをかまえてくれて、どのカメラを見ていいのか分からなくなってしまったいぬたち」

　飼い主さんがツイッターに投稿した1枚の写真、そこに添えられたメッセージは実に分かりやすいものでした。写っている3匹は、向かって左から黒柴で8歳の女の子「くるみ」ちゃん、白柴で2歳の男の子「琥珀」くん、黒柴で5歳の女の子「いろは」ちゃんです。

　飼い主さんはこの日、琥珀くんを連れて国営昭和記念公園（東京都立川市）にお出かけしました。お友達のくるみちゃんといろはちゃんも一緒です。普段からよく行く公園ですが、今の時期はチューリップが満開のため、花と愛犬の姿を写真に収めることも目的でした。

　撮影時は周りの人に迷惑をかけないよう気を付けながら、短い時間で撮影。それでもかわいい写真が撮れるのは、3匹がとても“撮られ上手”だからです。カラフルな花に囲まれながらカメラ目線を決めたり、フォーメーションを変えてみたり、ペットカートに乗って微笑みを浮かべてみたり……ベストショットが次々と生まれました。

　そんな中、周囲の人から「写真、撮っていいですか？」と声をかけられた飼い主さん。快く撮影を承諾すると、3匹もそれに応えました。しかし、移動した先でも同じように声をかけられたそうです。

「いろいろなところで撮影したのですが、全部で30人以上の人が、写真を撮っていたと思います。周りの人に迷惑をかけないように撮影時間は短時間を心がけているので、1か所につき3分程度でした」

　飼い主さんの撮影には慣れているものの、一度にたくさんのカメラに囲まれて少し困惑気味の3匹。紫色が美しいムスカリを前に、「右か？　いや、左か？」と頭を動かしてカメラに視線を送りました。それでも笑顔でお行儀良く並ぶ姿が、今回話題になった一枚です。

　この写真がツイッターで公開されると1万件を超える“いいね”が集まりました。リプライ（返信）には、「みんないい顔しているなあ」「これは撮らずにはいられないですね」「幸せな光景」「こっちまで笑顔になります」とくるみちゃん、いろはちゃん、琥珀くんの表情に癒やされる人が続出。「ポーズ決めて偉いね」「モデルさんお疲れ様」など、3匹へのメッセージも寄せられています。

　また、「撮影の時にリードはどうしてらっしゃいますか？」という質問もあり、飼い主さんは「3匹を1つにして、柵に引っかけています」とコツを披露。さらに、「ちゃんと並んでいい子にしていられるのがすごい」と関心を寄せる人には、「モデルとして頑張った時におやつをあげるようにしていたら、いい子で待ってくれるようになりました」と明かしています。