新ジャガイモの特徴　栄養は？

　ジャガイモの収穫の時期は地域によっても異なり、春頃に収穫されて店頭にすぐ出回るものを「新ジャガイモ」と呼びます。通常のジャガイモとの違いは品種ではありません。大きな違いは収穫してから出荷までの時間です。通常のジャガイモは収穫後にしばらく貯蔵されてから出荷されますが、新ジャガイモは収穫後すぐに出荷されます。

　そのため、新ジャガイモは皮が薄く、水分が多いという特徴があります。水分の多さから、煮物よりも焼いたり揚げたりするとおいしくいただけるでしょう。シンプルに素揚げしたり、丸ごと茹でてジャガバターにしたりして食べるのもおすすめです。また、通常のジャガイモと比べると小粒なものが多いといえます。

　栄養の特徴は、通常のジャガイモよりもビタミンCが多く含まれていることです。ジャガイモのビタミンCは収穫してから時間が経つにつれて減少します。新ジャガイモは、貯蔵されずに出荷されるのでビタミンCが豊富な時期にいただけるのです。また、ビタミンC自体は熱に弱い性質を持ちますが、ジャガイモのビタミンCは他の食品と異なりでんぷんに包まれているため、熱で壊れにくいという特徴があります。

　他の代表的な栄養としてはエネルギー源となる糖質と、水溶性も不溶性もバランス良く含む食物繊維があります。整腸作用で便秘の予防に、また血糖値やコレステロール上昇の抑制効果も期待できるでしょう。カリウムも含まれているので、むくみや高血圧が気になる人は食卓に取り入れてみてください。

（Hint-Pot編集部）