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福岡に異世界の入口が出現…見事な藤棚を収めた写真に4万人感動 「紫の雨のような」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

写真を通し「忘れてしまいがちな記憶をそっと愛でていければ」

花は宵月さんがこだわりを持つ被写体の一つ。色鮮やかな世界観が見事【写真提供:宵月絃(@__yoii_to)さん】
花は宵月さんがこだわりを持つ被写体の一つ。色鮮やかな世界観が見事【写真提供:宵月絃(@__yoii_to)さん】

 異世界を感じさせる藤の花の写真が大反響を呼んだ宵月さん。以前は携帯電話で写真を撮影していたそうですが、ある春の日に友人が一眼レフで撮影した写真を見たことで「カメラでしか表現できない魅力」を知りました。それを機に愛機を手に入れ、写真撮影にのめり込んだそうです。

 宵月さんは「写真は趣味」と話しますが、その腕は折り紙つき。雑貨なども取り扱う書店「ヴィレッジヴァンガード」とのコラボグッズ制作や、作品が書籍で紹介された経験があります。さらに、写真の学びサイト「CURBON(カーボン)」では花の写真教室を何度も開催。5月からこの教室も再開する予定です。

 そんな宵月さんが作品全般でテーマとしているのが「記憶の水槽」。このテーマには、薄れたり忘れてしまいがちな記憶をそっと愛で続けたいという思いを込めているそうです。

「花だけでなく月や猫を撮ることや、写真を重ねて創作をすることも好きなので、一度撮った写真を度々見返しながら、時が経つと薄れたり忘れてしまいがちな記憶をそっと愛でていければと。一度シャッターを切れば過去になり、戻ることが叶わない瞬間を写して、自分だけの宝箱にそっと詰め込むように」

 また、宵月さんは「単純にかわいくて好き」という藤をはじめ、花の写真を多数ツイッターで公開しています。その写真にも自身の撮影テーマに基づいた思いがありました。

「花は毎年同じように咲いているようにも見えますが、少しずつ違っていたりもするので、好きな場所には何度か訪れて“好き”を探しています」

 写真を通し、かけがえのない記憶と向き合い続ける宵月さん。独特の感性で切り取られた瞬間の数々がこれからも楽しみです。

(Hint-Pot編集部)