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緑茶は1日何杯までOK? カフェイン量から見た限度は ビタミンCは抽出すると減少
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教えてくれた人:和漢 歩実
古くから飲用されている緑茶ですが、近年はその栄養価に注目が集まっています。一体どんな栄養があるのでしょうか? また、1日の適正量は? 新茶がおいしい季節にちなみ、栄養士の和漢歩実さんにお話を伺いました。
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古くは薬として重宝された緑茶 注目される栄養とは
日本でのお茶の歴史は、平安時代に遣唐使が唐より持ち帰ったことが始まりといわれています。当時は貴重な薬として限られた人々だけが口にできるものでした。室町時代になってからは、「茶の湯」としてお茶文化が発展し、武士や商人にも広まるように。その後は庶民にも親しまれるようになりました。
近年は健康的な飲み物として、緑茶の栄養についてさまざまな研究が進んでいます。特にポリフェノールの一種で渋みのもとでもあるカテキンは、抗酸化作用や脂質代謝を促進する作用などが注目されるようになりました。また旨みのもとであるテアニンはリラックス効果が、苦みのもとであるカフェインは覚醒作用や利尿作用が期待されています。
さらにビタミンCもたっぷりと含まれていますが、抽出すると減少します。日本食品標準成分表2020年版(八訂)で玉露と煎茶を比べてみましょう。
○100グラムあたりのビタミンC量
玉露:茶葉110ミリグラム、浸出液19ミリグラム
煎茶:茶葉260ミリグラム、浸出液6ミリグラム
出がらしの茶葉(茶殻)には栄養が残っています。余すところなくいただきたい時は、茶殻を食べても良いでしょう。刻んでチャーハンの具にしたり、佃煮にしたりするレシピもありますが、シンプルに好みのドレッシングやポン酢をかけて食べてもおいしいくいただけます。