Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

緑茶は1日何杯までOK? カフェイン量から見た限度は ビタミンCは抽出すると減少

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

1日何杯が適量? 飲みすぎには注意

茶葉にはさまざまな成分がある(写真はイメージ)【写真:写真AC】
茶葉にはさまざまな成分がある(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 健康に良い飲み物とはいえ、緑茶にはカフェインが含まれています。適量なら頭が冴え眠気をブロックする効果が期待できる一方、過剰に摂取すると体にとってデメリットもあるので注意しましょう。

 お茶のカフェインは、若い芽ほど多く含まれます。内閣府の食品安全委員会のファクトシートを基に、100ミリリットルあたりの抹茶や玉露、煎茶で比べてみましょう。

○カフェイン量
抹茶:69ミリグラム
玉露:160ミリグラム
煎茶:20ミリグラム

 厚生労働省によると、健康な成人の場合、カフェインの摂取量は1日400ミリグラムまで。湯呑み1杯200ミリグラムとすると、煎茶なら10杯までが目安となります。抹茶や玉露には結石のもとになるシュウ酸も多いとの研究結果もあるので、適量を楽しみたいところです。

 緑茶といっても、製法によって抹茶や玉露、煎茶の他、番茶や玄米茶、ほうじ茶などさまざまな種類があります。また産地によっても香りや味わいが異なりますので、新茶がおいしくなるこの季節に、好みのお茶で茶葉の恵みをたっぷりと味わいましょう。

【参考】
内閣府食品安全委員会 ファクトシート 食品中のカフェイン
https://www.fsc.go.jp/factsheets/index.data/factsheets_caffeine.pdf

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾