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玉露ならお湯の温度は60度 沸騰したてが良いのは? 新茶の時期に知りたい緑茶の知識

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

使う水は軟水? おいしいお茶の淹れ方

急須でおいしいお茶を淹れる(写真はイメージ)【写真:写真AC】
急須でおいしいお茶を淹れる(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 緑茶のおいしい淹れ方は種類によって異なり、高級なものほど低温のお湯で淹れると良いといわれています。ここでは番茶とほうじ茶、煎茶、玉露の淹れ方をご紹介しましょう。

【番茶、ほうじ茶】
 湯の温度は一番高く、浸出時間は短め。沸騰した湯を、茶葉を入れた急須に入れたら30秒ほど待ちましょう。急須を揺らす必要はありません。二煎目は長めに1分ほど浸出します。

【煎茶】
 沸騰しているよりやや冷めた80度ほどの湯が良いといわれています。浸出時間は1分ほど。数人分をつぐ場合は、濃さに偏りがないようにつぎ分けましょう。急須の中に茶液を残さないようにしてください。二煎目は湯の温度を高くします。

【玉露】
 あらかじめ急須と湯飲み茶碗を温めておきます。60度ほどのぬるめの湯で浸出時間は2~3分。最後の一滴まで残さず注ぎます。二煎目は湯の温度を高めにして、急須に入れてから30秒ほど浸出させて注ぎます。

 緑茶は使う水によってもおいしさが変わります。お茶そのものの風味を楽しみたい時は、ミネラルを含まない軟水を使用すると良いでしょう。硬水で淹れると緑茶の風味が落ちます。ペットボトルのお茶も手軽でおいしいですが、新茶の季節はぜひおうちで淹れて楽しみたいですね。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾