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織田信成は「運動神経と度胸が半端ない」 バク転“1時間チャレンジ”をファンが絶賛

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

わずかな助言ですぐに修正できる織田さんのポテンシャルの高さ

 最初のトレーニングはバク転に必要不可欠な「後ろにまっすぐ跳ぶ」という動き。敷かれた分厚いマットに背を向けて直立の姿勢で立ち、両手を後ろから前に勢い良く振って後方に跳んで、背中からマットに落ちるという動きです。織田さんもトライしますが、1回目は足に力が入っていなかったためにうまく後ろに跳べません。

 そこで田中さんと佐藤さんは「しっかり膝を曲げて飛ぶ」とアドバイス。すると織田さんの動きは激変し、一発で“合格”しました。田中さんたちは「ちょっと言うだけでこんなに変わるの!?」と飲み込みの早さに驚くばかりです。

 次のポイントは「上半身を振る」。バク転を成功させるためには腕を振って反動をつけることが欠かせないため、足を伸ばして座り、後方のマットに倒れ込みながら両手がバンザイのポーズになるよう「すごい勢いで振る」動きを練習します。ここでも最初は倒れ方がスムーズではなかったものの、簡単なアドバイスをもらった織田さんはすぐに修正します。

 3つ目のポイントは「倒立の手のつき方」。バク転をして跳んだ時の手の感覚を身に付けるために、壁を使った倒立を練習します。ここでの注意は「逆立ちする時に手を外側に向けず、しっかり内側に向けて『ハの字』を作るように手を置く」こと。バク転で体を支える際に腕や肘を怪我しないようにするためです。

 最後は「バク転の着地」。跳び箱に背中を反らす形で乗り、反動をつけて体ごと回転して両足で着地します。ここでの注意は「手をついた時に肩が前に出ないように背中を反ったままの姿勢を保つ」こと。それも織田さんはあっさりクリアし、田中さんと佐藤さんをうならせました。

 動画の中で田中さんは「体操競技は怖さなしで挑戦してもらいたい」と話します。バク転を成功させるためには勢いが大事。そこには織田さんも同感で「フィギュアも同じ。恐る恐るいくジャンプより、勢いでいった方が逆に安全」と納得の様子でした。

「フィギュアも体操も、勢いでいった方が逆に安全」と度胸を決めて一発クリア

 そしていよいよ実践。佐藤さんの補助を受けて挑戦する織田さんに、田中さんは最後のアドバイスをします。それは「意識するのはフィギュアと一緒です。思い切りやること」。意を決して臨んだ織田さんは補助付きではありましたが、見事に“人生初のバク転”を成功させました。

 練習開始から35分。「違う世界に来た」と驚きを隠せない織田さんに対し、田中さんと佐藤さんは「すごい!」と拍手。フィギュアスケートで培った体の動かし方と思い切りの良さは、バク転という別ジャンルの動きをする上でも大いに役立つことを証明した瞬間でもありました。

 その後は補助ありで10本ほど飛びますが、何とここで長年の経験が仇に。それは「フィギュア特有の曲がる癖」でした。動画をよく見ると、体自体を少しひねっているのか、手をつく位置が横にそれています。結果、単独での成功はなし。それでも佐藤さんからは「毎日(バク転教室に)通いますってなったら1週間くらいで成功する」と太鼓判を押されました。田中さんも「想像を超えてましたね」と驚きを隠せません。

 この動画が公開されるとファンからは感動のコメントが。「あっぱれ」「1時間であそこまでできちゃうなんてすごい」「運動神経と度胸が半端ない」と織田さんの身体能力の高さに驚く声が上がりました。

 また「どんなスポーツにも通じることですが、指導者の言葉を受け入れてすぐ実行できることは大事」といった織田さんの練習姿勢に感心する声や「教え方も素晴らしい」といった田中さんと佐藤さんの指導法を称賛する声も。確かに動画での織田さんは、指示に対して「はい」「了解しました」と常に気持ちの良い返事をしています。そして適切な自己修正を加えていく様子は、一般人でも見習いたいものです。

 ちなみに、フィギュアスケートにおいて縦回転技は禁止。1998年長野五輪の女子シングルで宙返りを行った選手がいましたが、採点では大きな減点となりました。とはいえ、アイスショーなどではごくまれに縦回転技を披露する選手も見られます。

 織田さんが今後出演するアイスショーなどで見せてくれるかどうかは分かりませんが、フィギュアスケーターの順応性の高さを見せてくれたのは確かなようです。

(Hint-Pot編集部)