インタビュー

日本にもほしい! 産後ケア施設文化 親日国台湾の出産・子育て事情を比較

著者:Hint-Pot編集部・白石 あゆみ

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台湾にいる以上に「家族のための時間」がとれていると語るミアさん【写真:Hint-Pot編集部】
台湾にいる以上に「家族のための時間」がとれていると語るミアさん【写真:Hint-Pot編集部】

夜は子どもを寝かせるだけ! 祖父母の存在が大きい台湾

 また、ミアさんは現在も共働きを続けているが、台湾では日本以上に共働き家庭は多いそうだ。そして、産休育休期間は日本より短く、復帰後にフルタイムで働く女性も多いという。それには、台湾と日本との子育て事情の違いがあるようだ。

「台湾では、実家に子どもの面倒をお願いするのは普通ですね。結婚をしても実家の近くに住む人が多く、日中は祖父母に預けているという人が、友人達を見ていても多いです。夜遅くまで働くのが当たり前なので、祖父母は夕飯を食べさせてお風呂まで入れてくれます。親はそこに迎えにいって、寝かせるだけですね」

 もちろん台湾では、祖父母が孫の面倒を見るのが義務だというわけではない。しかし、祖父母が孫の面倒を見て、その間に働くというのが文化として根付いているようだ。

「台湾はちょっとやり過ぎ感がありますが、逆に日本人は子どものことで、あまり親に頼らない方が多いイメージがありますね」

多様化した働き方があるおかげで家族の時間を楽しめる 日本の子育ての利点

 現在は、時短勤務をし、在宅勤務も活用しているというミアさん。そういった面で、日本での労働環境にありがたいと思うことも多いようだ。

「時短勤務なので、台湾で働くよりも子どもと一緒にいる時間を多く取れていると思います。在宅勤務をうまく使えば、通勤時間がカットできる分、家事をしたり、早めに子どもを迎えに行ったりと、家族のための時間が取れるのはうれしいですね」

 また、現在の職場は子持ちへの理解も深いという。子どもが病気になった際には、快く仕事のカバーもしてくれるそうだ。また、時短勤務かつ外国人のミアさんには、翻訳の仕事などなかなか満足できる仕事をすることができないのではないかと思っていたが、今の会社に転職してからは、台湾人としてだけでなく、ミアさん自身のアイデンティティや能力を生かせるよう、他の社員と同様に扱ってくれると語る。

 少子化が深刻化している日本。外国人労働者や共働き世帯の数が増加傾向にあるが、時短勤務や在宅勤務など、ダイバーシティな働き方が広まりつつある。まだまだ課題の多い日本の労働環境だが、着実にワークライフバランスのとれた生活へと近づきつつあるのかもしれない。