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生き物の魅力を伝えたい 高校生水族館館長のSNS投稿に9.6万人衝撃 「何で実演…」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

片方のハサミだけ大きいシオマネキの最適な持ち方【写真提供:亀井裕介(@kame___suke)さん】
片方のハサミだけ大きいシオマネキの最適な持ち方【写真提供:亀井裕介(@kame___suke)さん】

 カニのハサミは、両方とも同じ大きさだと思っていませんか? 実は、種類によっては片方だけ極端に大きなハサミを持つカニも存在します。そんなカニを見つけた際、持ち方に注意しないと……。生き物が大好きな高校生の学びあるツイッター投稿が大反響を呼んでいます。投稿者の亀井裕介(@kame___suke)さんに詳しいお話を伺いました。

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一般的なカニの持ち方をすると痛い目に…

一般的なカニの持ち方をしてしまうと…【写真提供:亀井裕介(@kame___suke)さん】
一般的なカニの持ち方をしてしまうと…【写真提供:亀井裕介(@kame___suke)さん】

 片方のハサミだけが極端に大きく発達した1匹のカニ。神奈川県三浦市が北限とされ、そこから西の本州太平洋岸、四国、九州などの河口付近の干潟に生息する「シオマネキ」です。生息数は年々減少を続け、亀井さんが暮らす福岡県では「絶滅危惧IB類」に指定されている希少種です。また全国的にも2006年、「準絶滅危惧」から「絶滅危惧II類」に引き上げられました。

 左右どちらかのハサミが大きくなるのはオスだけ。その理由は、大きい方のハサミを振ってメスに求愛するためです。その求愛行動が満ち潮を招いているように見えたことが名称の由来だとされています。ちなみに、シオマネキは有明海沿岸地域で「がん漬け」と呼ばれる郷土料理でよく食されているそうです。

 亀井さんは先日、干潟でシオマネキを見つけて2枚の写真を撮影。自身のツイッターアカウントに投稿しました。

「正しい持ち方は1枚目でして、普通のカニの正しい持ち方をすると2枚目のようになります」

 そう、写真を撮影した目的はシオマネキの“最適な持ち方”を伝えるため。体を張っての撮影とはいえ、指をがっつりと挟まれた様子は何とも痛そう……。

「写真はちょっと(カニに指を)挟ませやすくしているのですが、実際に普通の持ち方をすると挟まれます。今回は写真を撮影するために片手ですが、本来はもう片方の手でふんどし(甲羅の内側にあるお腹の部位)辺りを支えます」

 こうした知識を経験から得たという亀井さんの投稿は9.6万件もの“いいね”を集める大きな反響を呼びました。リプライ(返信)には、「わーっ2枚目痛くないんですか?」「2枚目がっつり挟まれとるw」「何で実演したんですか……(汗)」「挟まれたらどうやって外すんだろ? 強そう」など驚きや心配の声が寄せられています。