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そっくりさんの“重要な役割”とは 俳優のCM撮影を描いた漫画が話題 「初めて知った」

著者:Hint-Pot編集部

漫画のワンシーン【画像提供:うえはらけいた(@ueharakeita)さん】
漫画のワンシーン【画像提供:うえはらけいた(@ueharakeita)さん】

 映画やテレビ、CMといった映像業界は、一見するととても華やか。しかしその舞台裏では、実に多くのスタッフがさまざまな役割を果たしています。その中でも、本番撮影の準備が整うまで俳優の代役を務める「スタンドイン」というポジションをご存じでしょうか。作品には映らないこの仕事を描いた漫画はツイッター上で反響を呼び、1万4000件超の“いいね”を集めてます。作者のうえはらけいた(@ueharakeita)さんにお話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

CM撮影現場で“異変”に気づいた新人スタッフ カメラの前にそっくりさん!?

 大手広告代理店のコピーライターとして働いた後、美術大学への編入を経て広告デザイナーと、クリエイティブな分野でキャリアを積んだうえはらさん。29歳から漫画の執筆を始め、現在は専業漫画家を目指してツイッターやnoteで作品を発表しています。また、就職活動応援サイトでは新人コピーライター時代の経験を描いた漫画シリーズを連載中です。

 先日大きな話題を呼んだのは、うえはらさんがツイッター上で公開した作品。連載シリーズの一編として、CM撮影現場での一幕を描いたものでした。

 都内スタジオでCM撮影に臨んだ新人コピーライター。撮影2日目は人気俳優の登場シーンが予定されていましたが、「大変なことになってますよ……」と“異変”に気づきます。出演俳優は月9ドラマでも主演を務めた俳優「K野ひとみ」だったはずが、何と現場にいたのはそっくりさんだったのです。

「どうしましょう……騙されているんですかね……」「ていうかみんな、何で気づかないんだ……」と困惑するコピーライターに、広告代理店のクリエイティブディレクター「I沢」さんは「アホすぎる……」と呆れ顔です。I沢さんよると、そっくりさんは「スタンドイン」と呼ばれる重要なポジションなのだそう。

 こうした現場では、本番撮影まで何度もリハーサルを行い、照明や最適なカメラアングルを調整します。それをすべて俳優がこなしてしまうと大きな負担がかかるため、顔や骨格が似た役者が“代役”を引き受けるというわけです。

 ただ、そんな仕事にコピーライターはふと疑問を感じます。代役として呼ばれ、映像にまったく残らない立場はつらくないのだろうかと。そこでI沢さんは「撮影現場に一つとして無駄な仕事はない」と諭します。

「どれが欠けても映像が成立しないという点でそこに貴賤はないの。映像に映っているものだけが映像だと思っているうちは、まだまだね」

 そして、K野ひとみが現場入り。合わせて役目を終えたスタンドインの俳優は、どこか誇らしげな表情で現場を去っていきます。その表情を見たコピーライターは「つらくないのかな」と思った自分を少し恥じると同時に、「2人1組で『K野ひとみ』ができている」ことを理解するのでした。

 2編からなるこの漫画がツイッター上で公開されると、合計で1万4000件を超える“いいね”を集めました。リプライ(返信)には、「めっさ勉強になった」「世の中にはこんなお仕事もあったのかー」「プロのお役に立てるんだから誇らしいのでしょうね」「スタンドインも立派なお仕事」「初めて知った」といった声が寄せられています。

 また「私もやったよー」「スタンドインさんいなかったらその辺にいる美術スタッフなんかが代わりに立ちます」「スタンドインは面白いぞ~! なかなかできない(自分の体格に近い役者さんがいないと来ない)お仕事なのでね!」「スタンドインはとても重要で、過酷なので、スタッフはとても大切に接します」など、現場経験者からの声も読み応えのある内容でした。

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