9年前に撮影した偶然の一枚で写真の道へ　イラストでもねこの魅力を発信

　山本さんが本格的にねこの写真を撮影するようになったのは9年前から。きっかけになったのは、ねこと戯れていた時に偶然撮影した一枚でした。そこには、勇ましい顔で足を踏ん張って立ち上がっているねこの姿が。山本さんはこの一枚を見た時に「この写真なら人の心を癒やすことができる」と強く感じたそうです。

　ちなみに、このねこが立ち上がった写真は「立ち猫（R）」と名付けられ、現在は山本さんを代表する作品シリーズになっています。

　活動は写真撮影だけにとどまらず、ねこをテーマにしたイラストも制作。こちらはLINEスタンプやイラストTシャツといったオリジナル商品としても販売されています。イラストでは、以前に撮影などで出会った特に思い入れのあるねこが描かれているそうです。これらの写真やイラストはツイッターとインスタグラム（tachineko.ym）に加え、ウェブサイト「写真家 山本正義 立ち猫」でも見ることができます。

　撮影を通じて野良ねこの保護をした経験を持つ山本さん。お世話になっている瀬戸内海の島へキャットフードを送るという支援も時折行っているそうです。

　幅広く活動する山本さんにねこの魅力を伺ったところ、前述の好き嫌いがはっきりした“媚びない”姿勢に加え、「時々見せる心底優しい姿」もポイントとして挙げてくれました。きっとファインダーを覗いたり、イラストを描いたりする中で、山本さんだからこそ感じるねこの素晴らしさがあるのでしょう。

　そんな山本さんが独自の視点で見せてくれるねこの世界。どんなかわいい瞬間や姿に触れられるか、鑑賞者はこれからも山本さんの活動から目が離せませんね。

（Hint-Pot編集部）