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家猫の脱走防止グッズ 網戸がないドイツの場合は? 現地サッカー記者の猫飼い日記

公開日:  /  更新日:

著者:島崎 英純

ドイツで猫が“脱出し放題”なのは当然 防止策をリサーチしてみると…

アパートメントの窓。網戸がないため猫様にとっては脱出し放題【写真:島崎英純】
アパートメントの窓。網戸がないため猫様にとっては脱出し放題【写真:島崎英純】

 と、ここでようやく本コラムの主題に入ります。ドイツの一般的な住居には網戸がない。だから窓は開けると全開放になる。したがって、もし家で猫様と暮らすとなると、彼ら(彼女ら)の出入りが自由になってしまう!

 前回の本コラムで、僕の住居の大家であるおばあさまに猫を飼っていいかの交渉をした際に、彼女がこんなことを言っていたと記しました。

「今は結婚して家を出た娘も猫を2匹飼ってたのよ。でも、何度も窓から脱出して大変だったんだから!」

 いや、だからそうなるでしょうよ。家の窓に網戸が付いてないんですもん。窓を開ければ猫様が脱出し放題になるのも当然です。しかも僕の部屋はアパートメントの最上階で半ば屋根裏部屋のようなところ。そんな高さから猫様がお外へダイブしたら大変なことになってしまいます。

 ドイツで猫と共生している方々は猫の脱出防止についてどんな策を講じているのでしょう? ひとしきりインターネットで調査していたところ、一つの単語がやたらと目に付きました。

猫と共生するためのカギは“保護用ネット”

「Katzenschutznetz」

 ドイツ語って難しいですよね。僕も未だに分からない単語だらけです。ただ、ドイツ語と日本語は似た部分もあります。複数の単語をつなげて一つの単語にする「複合語」はその一例です。

 例えば日本語の「緊急記者会見」は、「緊急」「記者」「会見」の3単語を合わせた複合語ですよね。ドイツ語にも複合語の概念がありまして、上記の「Katzenschutznetz」は「Katzen(猫たち)」「schutz(保護)」「netz(網)」がつながってできた単語で、直訳すると「猫保護用ネット」になります。

 日本にも猫脱出防止用の保護ネットは販売されていますが、網戸が普及している影響もあって、そこまで需要が高くない印象を受けます。でも、ドイツではこの「猫保護用ネット」がかなりメジャーな商品らしく、通販サイトを覗くと多くの種類が販売されていました。

 窓枠に合わせたもの、またはバルコニー全体を覆うものなど、その用途は多岐にわたっています。やはりドイツの猫飼いの方々も、室内飼いの猫様をいかに家へとどまらせるかについて思考をめぐらせていたのですね。

 ちなみにドイツの「猫保護用ネット」の大半は網目が大きく、虫たちの侵入を防ぐことはできないようです。代わりに虫除け用のネットも販売されているのですが、どうせならば一挙両得できるような商品を作ればいいのにとも思います。ただ、先述したようにドイツの方々は虫を気に留めないのだから両得にはならないのか……。

 僕の住居には総計7か所の窓があるので、まずはその箇所にどのように「猫保護用ネット」を張りめぐらせるか、それをドイツで猫と共生するための第一歩としましょう。早速ドイツ版のホームセンターへ向かって備品を吟味しなくては!

 では次回は、その「猫保護用ネット」の実用度考察と、猫を家に迎え入れるためにはどのような手段があるのか、ドイツ特有の猫との「出会い方」についてご紹介したいと思います。

(島崎 英純)

島崎 英純(しまざき・ひでずみ)

1970年生まれ。2001年7月から2006年7月までサッカー専門誌「週刊サッカーダイジェスト」(日本スポーツ企画出版社刊)編集部に勤務し、Jリーグ「浦和レッドダイヤモンズ」を5年間担当。2006年8月にフリーライターとして独立。2018年3月からはドイツに拠点を移してヨーロッパのサッカーシーンを中心に取材活動を展開。子どもの頃は家庭で動物とふれあう環境がなかったが、三十路を越えた時期に突如1匹の猫と出会って大の動物好きに。ちなみに犬も大好きで、ドイツの公共交通機関やカフェ、レストランで犬とともに行動する方々の姿を見て感銘を受け、犬との共生も夢見ている。