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雨空の多い6月 二十四節気「芒種」「夏至」で知る四季

著者:鶴丸 和子

早乙女姿の田植えで五穀豊穣を祈願(写真はイメージ)【写真:写真AC】
早乙女姿の田植えで五穀豊穣を祈願(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 梅雨を迎える6月の和風月名は「水無月(みなづき)」です。一説によると「無」は「の」にあたり、「水の月」を意味するとも。また、日本人が古くから季節の目安としてきた二十四節気では「芒種」と「夏至」を迎えます。その意味や約5日で移ろう七十二候による自然のリズムをご紹介しましょう。

 ◇ ◇ ◇

芒種 元々は田植え作業を本格化させる目安

 日本では古来、太陽の動きに合わせて一年を24の節気に分けた暦「二十四節気」で季節を感じてきました。6月は9番目の節気「芒種(ぼうしゅ)」を迎えます。2022年は6月6日から20日までで、ジメジメとした雨空の多い季節です。

「芒」は稲などの先にある突起の部分を意味し、「のぎ」と読みます。この季節は稲など穀物の種をまく頃。麦の刈り入れや田植え作業が本格化するため、農作業を急ピッチで進める目安とされてきました。

 田植えの時期は最近、品種改良や機械化が進んだことで早まっていますが、昔の田植えは、大変な重労働であり一大行事でした。今も地域によっては、女性が笠をかぶってたすきがけをした早乙女姿で田植えをする行事が行われ、五穀豊穣を祈願します。

カマキリ、ホタルで季節を知る 梅の実の色で梅雨を感じる

草の上で光るホタル(写真はイメージ)【写真:写真AC】
草の上で光るホタル(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 七十二候は二十四節気の1つの節気(約15日)をさらに3つ(約5日)に分けた時期で、古くから伝わる日本特有の自然のリズムを感じ取ることができる区分です。芒種の節気にあたる七十二候をご紹介しましょう。

○「芒種」(6月6日頃から)
初候:蟷螂生(かまきりしょうず)6月6日頃
次候:腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)6月11日頃
末候:梅子黄(うめのみきばむ)6月16日頃

 秋に産みつけられた卵から、カマキリの赤ちゃんが誕生する時期です。カマキリは害虫を捕まえるありがたい存在。農作業を終えて夜になると、草の中からホタルが舞い、明かりを灯します。昔の人は腐った草がホタルになると信じていたようです。

 梅の実が完熟して淡い黄色に色づく頃が梅雨入りの目安とされてきました。湿度が高く、うっとうしい気候ではありますが、植物は恵みの雨で育っていきます。

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