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あなたは「夏太り」しやすい人? つい「やりがちなこと」と「対処」のコツ

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:森川 有子

まだまだ続く暑さ(写真はイメージです)【写真:写真AC】
まだまだ続く暑さ(写真はイメージです)【写真:写真AC】

 夏バテで食欲がない、暑くてたくさん汗をかいているのに、体重が増えるという「夏太り」の経験はありませんか? 管理栄養士でダイエット・トレーナーの森川有子さんによると、夏太りしやすい人の傾向としては、代謝に必要なビタミンB群が大量の発汗で失われてしまったり、食欲不振で栄養素が足りずに、“ため込みやすい”体になっているといいます。また、冷房が効いた部屋と屋外の温度差で自律神経が乱れたりなど、太りやすい要素が潜む夏。「夏太りのナゾ」前編に続き、後編は森川さんに「夏にやりがちなこと」そして「対処のコツ」を聞きました。

 ◇ ◇ ◇

「水分補給」のワナ 暑いから動かない 食べない 発汗からのビタミンB群不足……

――夏は水分を補給しなくてはと、気を付けていますが、冷たいものを飲みすぎておなかがタポタポに。しっかりとごはんが食べられないこともあります。
「冷たくて甘いものは、内臓のはたらきを低下させて代謝を下げてしまうこともあります。飲み物は、特に注意が必要です。100ml中に入っているエネルギーや糖質が表記されているものがあるのでチェックしてみてください。500mlでしたら5倍、1リットルだったら10倍になることを忘れずに。意識せずに、たくさん飲んでいると、知らないうちに糖分とカロリーをオーバーしています。また、食欲がないときに、でも食べやすいからと麺類や菓子パンだけの食事では、糖質や脂質はとれるのですが、それらをエネルギーに変換させるための栄養素であるビタミンB群が不足してしまいます。そうすると、太りやすくなるのです」

――暑くなると、動きたくなくなります。夏太りに運動不足も影響がありますか?
「もちろん、炎天下の中で運動しないさい! とは言いませんが、暑さとだるさで、家の中でもだらだら過ごしてしまうことも多いのでは。さらには、エアコンの効いた部屋では、足先や手先などが冷えた状態になっている方も少なくありません。私はダイエットをしたい方々とお話しする機会がよくありますが、およそ8割の片は冷え性、便秘、むくみをもっているといえます。それらは、生活習慣や食生活に原因があるように思います。気になる人はまずは、ストレッチや身体の末端の冷えをとる体操などをすることをお勧めします」

――そうすると、夏場は大量の発汗に加えて食生活の乱れからの栄養不足、室内でだらだらと過ごしがちな環境も太りやすさを誘発している、ということですね?
「夏場は運動量の減少や発汗によるビタミンB群不足、さらには睡眠不足やエアコン使用から自律神経の乱れを誘発します。そうすると、脂肪を燃焼する基礎代謝がガクンと落ちてしまいます。その結果、夏太りしてしまうことに。体重よりも体組成を測ると良いですよ。たとえ体重が減っていても、それは筋肉が落ちているだけで実は体脂肪は増えているケースもあります。そうなるとますます脂肪は燃焼されません。秋や冬になって食欲が戻るとさらに太る、といことを繰り返している人も少なくないのです」