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からだ・美容

年齢よりも老けて見えてしまうシミ 原因と見分け方は?

公開日:  /  更新日:

著者:岩淵 美樹

教えてくれた人:辻 晋作

遺伝性のものが多い「そばかす」

 浴びる紫外線の量に関わらず現れてしまうのが「そばかす」です。これは「雀卵斑(じゃくらんはん)」と呼ばれ、ほとんどが遺伝性で、8歳頃から現れます。思春期を迎える頃に濃くなり、徐々に目立たなくなる場合も。

 小さく薄い斑点で目立たないものもありますが、紫外線対策をしないと濃くなる可能性が高いのでUV対策は忘れずに行ってください。摩擦などの刺激を避けることも大切です。

肝斑と区別が難しい「ADM」

 誰にでもできる日光黒子や、子どもの頃から鼻を中心にした位置に現れるそばかすは肝斑と見分けがつきやすいのですが、現れる位置が似ている「ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)」は医師でも見分けが難しい場合があります。

 肝斑と異なるのは、肌の深い層である真皮にできることです。頬骨やこめかみなど、できる場所は同じなのですが、肝斑に比べて丸いシミがぽつぽつとできます。色も茶色というよりは青黒く見えるのが特徴です。20代と40代で発症することが多いのですが、原因ははっきりと分かっていません。

ざらつきや膨らみがあるシミには要注意

 日光黒子、肝斑、そばかす、ADMは急激に悪化してがん化することは、ほぼありません。ただし、シミと似ている「脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)」は、注意が必要です。「老人性イボ」とも呼ばれる皮膚の老化で、薄い茶色から黒色で表面がざらざらし、膨らみがあるのが特徴です。

 突出しているので、引っかいたりすると血が出たりすることも。繰り返し引っかいたり、刺激を与えたりするのは危険です。色が濃くなってきた、膨らみが大きくなってきたなど、変化があったら皮膚科を受診しましょう。まれに悪性化することもありますし、老人性イボだと思っていたら悪性腫瘍だったということもあります。

「他のシミとの区別がつかない、悪性かも……」と不安な時はそのままにせず、医師の判断を仰ぎましょう。病院は異常を見つけ、治療するだけでなく、何もなかったという安心を得る場所でもあります。

 簡単ではありますが、それぞれの特徴をお伝えしました。日光黒子やそばかす、肝斑の原因は紫外線がその一つですが、治療法はそれぞれ異なります。詳しい治療法については、次回お話ししましょう。シミの有無に関わらず、紫外線対策は怠らずに続けてくださいね。

(岩淵 美樹)

辻 晋作(つじ・しんさく)

1974年1月17日生まれ。東京大学医学部卒。帝京大医学部形成外科、埼玉医科大形成外科、東京女子医科大非常勤講師として勤務しながら、28歳で美容医療の「アヴェニュークリニック」開業。42歳で再生医療専門の「アヴェニューセルクリニック」開業。医学博士、日本専門医機構認定形成外科専門医、日本再生医療学会再生医療認定医、「アヴェニューセルクリニック」再生医療統括医師。著書に「あなたを救う培養幹細胞治療」(集英社インターナショナル刊)、「靴の中に入れるだけ2Gかかとインソール」(主婦の友インフォス刊)、「ひざ痛は治る」(秀和システム刊)がある。