生まれてからずっと一緒に過ごしてきた子どもが幼稚園や保育園に通い始めると、どうしても気になってしまうのは新しい環境での様子。子どもの別の顔を見ることができる園のイベントは親にとって貴重な機会ですが、そんな時に限って仕事が重なってしまったという人もいるでしょう。自衛隊広島地方協力本部の公式ツイッター（@hirosima_pco）は、参観日に仕事が入って困っていたお父さんが先輩からの“神の声”で救われたというエピソードを公開し、大きな話題になっています。担当者に当時の心境などについてお話を伺いました。

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業務と重なった長男の幼稚園参観日　悩んでいると先輩から…

　日々厳しい訓練や演習を実施し、災害救助などで大きな活躍を見せる自衛隊。各地方に置かれた協力本部では、そうした内容だけでなく自衛官たちの普段の様子などをツイッターなどのSNSに投稿し、自衛隊の魅力を発信中です。2年前に公式ツイッターを開設した広島地方協力本部でもさまざまな企画や趣向を凝らし、普段はなかなか見られないような生活風景を投稿しています。

　そんな中でクローズアップされたのが、パパでもある自衛官。4歳長男が今年から幼稚園に通い始めたのですが、「父の日参観日」の6月19日が業務と重なってしまったのです。自衛官は国家公務員のため、一般的には土曜、日曜の週休2日制。この日はたまたま休日出勤のシフトになってしまいました。

　子どもが幼稚園でどんな生活を送っているのかを見る機会はそう多くないだけに、「何とか行けないものか」と悩んでいたパパ自衛官。すると、その様子を見ていた6歳上の先輩が声をかけてきました。

「業務代わるよ」

　パパ自衛官にとってはまさに“神の声”。先輩の優しい配慮のおかげで参観日に参加することができたそうです。

　こうした一連のやりとりの様子をとらえた一枚の写真に「持つべきものは良い先輩ですね（笑）」と言葉を添えた投稿は瞬く間に反響が広がり、何と4.4万件もの“いいね”が。リプライ（返信）には「良い先輩がいらっしゃって良かった」「子どもにとって『お父さんが来てくれた！』という、かけがえのない思い出を作れましたね」「理解ある先輩がいてうらやましい」「こういう先輩や上司がほしい」といった声が続出しました。

　また、わざわざ撮った（？）と思われる再現写真について「笑っちゃうのは寸劇画像が原因」「写真のわざとらしさはさておき」という爆笑も。一方で、「わざわざツイート用の写真撮影まで付き合ってくれるなんて、いい先輩ですね」「鉄壁のチームワーク」「わざとらしい写真が職場環境の良さを映し出していて素晴らしいと思います（笑）」など職場環境の良さを感じたという声もたくさん寄せられています。