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話すスピードは普段の1.2倍に オンラインで効果的な動作と話し方 現役アナが指南

公開日:  /  更新日:

著者:小倉 星羅

話し方は強弱やメリハリを大切に

相手が理解しやすいよう、声のスピードや強弱でメリハリを【写真:Hint-Pot編集部】
相手が理解しやすいよう、声のスピードや強弱でメリハリを【写真:Hint-Pot編集部】

 オンラインでは話す側と聞く側にタイムラグがあるため、同時に話すことは難しくなります。相手が理解しやすいよう、声のスピードや強弱でメリハリをつけましょう。相手が傾聴できるポイントを作ることが重要です。

【オンラインで声のスピードや強弱でメリハリをつける方法】
・口にする文章を短くして、相手の反応を確かめながら話す
・話題の転換時には2秒あける
・間延びしないよう抑揚をつけ、話すスピードは1.2倍にする
・強調したい部分は、スピードを遅くして声を大きくする
・口を大きく動かし、滑舌良く話す
・相手に「どうですか?」「分かりますか?」など、投げかける部分を多めに入れる
・伝えたい部分を「ここからが特にポイントです」などの前振りを入れる

話す内容はコンパクトに お手本はニュース番組

 一方的に話すことが多いオンラインでは、時間が長いと相手の傾聴力が下がってしまいます。そのため、伝える内容は「1. 概要、2. 詳細、3. まとめ」の流れにして、なるべくコンパクトにまとめましょう。

「あれ」「それ」など抽象的な表現ではなく、具体的に言語化をすることも求められます。話したことが相手の頭の中で思い浮かぶように、状況を細部まで話しましょう。また、擬音語や擬態語を使うことで、想像しやすくなります。

 話し方をイメージするのが難しい時は、ぜひテレビのニュース番組を真似てみてください。アナウンサーは、画面を通して伝わりやすい話し方や間の使い方、話すスピードを日々トレーニングしています。

 また文章の組み立ても、はじめは「リード」というニュースの概要、次に映像に合わせた詳細、最後にその話題を締めるという流れです。ニュース原稿は何度も下読みをし、間をあけるところや読みづらいところ、強調するところなどを書き込んでいます。

 プレゼンテーションなどで一方的に話す際は、練習をしておくと緊張せずに表情を作ることができ、相手に伝わりやすくなります。ぜひジェスチャーをつけながら練習してみてください。

(小倉 星羅)

小倉 星羅(おぐら・せいら)

広島テレビ、千葉テレビ(チバテレ)のアナウンサーを経て、東京五輪・パラリンピックではメダリストインタビューを担当。現在は、プロ野球・読売ジャイアンツの場内アナウンスや大妻女子大学でアナウンス演習の非常勤講師。フリーアナウンサーの和田奈美佳とともに「話し方教室」を開講中。