恋愛・夫婦

夫を襲った“恐怖感”の正体 実録・男性の更年期 ラブラブ夫婦に起きた捉え方の「ズレ」

著者:和栗 恵

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男性更年期で夫婦生活の危機になることも(写真はイメージ)【写真:写真AC】
男性更年期で夫婦生活の危機になることも(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 女性の更年期と違い、これまで周知されてこなかったのが、男性の更年期。加齢に伴って男性ホルモン(テストステロン)が低下することによって引き起こされ、女性同様に発症し、最も患者数が多いのは50~60代だと言われています。今回は、更年期症状に悩まされている51歳の男性と奥様に話をお聞きしました。

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結婚30年 続いてきた幸せな生活が一変

 同じ大学に通っていた奥様と、20歳の時に電撃学生結婚。以来、2人の恋は冷めることなく、ずっとラブラブ夫婦で過ごしてきたという、東京都在住の長谷部智紀さんと涼子さん(ともに仮名、51歳)ご夫妻。

 涼子さんによると、妊娠が難しい身体だったため子どもはできなかったものの、夫婦仲は円満。年に2度、2人で海外旅行や国内旅行に出かけ、週末はまったり過ごすか、揃って日帰り温泉へ出かけるなど夫婦の時間を楽しんできたそう。きれい好きで掃除が趣味の智紀さんと、美味しいものが好きで料理が得意な涼子さん、2人の生活はとてもうまくいっていたといいます。

 しかし、夫の智紀さんは、ある“恐怖感”を口にしました。

「こんなこと、誰にも言えずにいたんですけど……。妻とは結婚以来、週1~2くらいの頻度で、夜の夫婦生活を営んできたんです。まあ何ていうか、愛情の確認というわけではないのですが、僕たちは共働きで、平日はほぼ接点がないので、そうした不足分を埋めるために、お互いを求め合うとでも言いますか……」

 仕事に、プライベートに、充実した日々を過ごしていた智紀さん夫婦。出かける時は必ず手を組んで歩くくらい仲が良く、会社の同僚や大学時代の友人たちからは、「2人はほんと変わらないな! すごいな!」といつも羨ましがられていたといいます。

「それなのに……3年くらい前かな。ある日突然、“行為”ができなくなってしまったんですよ。いわゆるED(勃起不全)ってやつですね。どうやっても、妻が頑張ってくれても、どうにもならなくて。3か月間くらい、そういう時に良いと言われるものを飲んだり、食べたりして頑張ってみたんですがダメで、恥を忍んで泌尿器科に行ってみたんです」

 そこで言われたのが「更年期かもしれないですね」という言葉。

「そりゃもう、驚きましたよ。更年期なんて、女性だけの話だと思っていたんですから。『男にも更年期ってあるんですか?』って僕が聞いたら、先生の方が逆にびっくりしたような顔をしていました」

 家に戻ってきた智紀さんに、医者から更年期を伝えられたという涼子さん。当時を振り返り、次のように返事をしたといいます。

「そうなんだ……。まあ、もう私たちもいい年齢だしね。そういう生活がなくてもいいじゃない。私からあなたへの愛情は変わることはないよ!」

 夫に対しての心配ごとといえば、何やらスマホをずっと触っているとのこと。医者に更年期と言われてから元気がないので、スマホで何か新しい趣味でも見つけて気分転換になればと思っているとのことでした。