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パプリカの栄養素はピーマンより上 中でも多く含まれているものは? 下処理のコツも

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

優れた栄養価 それぞれの比較

ビタミンACEが豊富(写真はイメージ)【写真:写真AC】
ビタミンACEが豊富(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 パプリカの栄養成分といえば、通常のピーマン(青ピーマン)と同様に抗酸化作用のビタミンエース(ACE)が代表的です。パプリカとピーマンのビタミンCは熱に強く、調理の熱による損失は少ないとされています。

 また必要時に体内でビタミンAに変わるβカロテンは、脂溶性のため油との相性が良く、炒めたりドレッシングと一緒に和えたりして食べることで吸収率が高まります。

 日本食品標準成分表2020年版(八訂)に基づき、100グラムあたりの生で通常のピーマン(青)とパプリカ(赤、黄、オレンジ)を比較してみましょう。

○ビタミンA(βカロテン)
ピーマン(青):400マイクログラム
パプリカ(赤):940マイクログラム
パプリカ(黄):160マイクログラム
パプリカ(オレンジ):420マイクログラム

○ビタミンC
ピーマン(青):76ミリグラム
パプリカ(赤):170ミリグラム
パプリカ(黄):150ミリグラム
パプリカ(オレンジ):150ミリグラム

○ビタミンE
ピーマン(青):0.8ミリグラム
パプリカ(赤):4.7ミリグラム
パプリカ(黄):2.5ミリグラム
パプリカ(オレンジ):3.2ミリグラム

 抗酸化作用が期待できるビタミンACEで見ると、ビタミンA(βカロテン)は黄パプリカが一番少ないですが、通常の青ピーマンよりは上です。カラフルなパプリカの方が栄養価は高いといえ、中でも赤いパプリカが豊富に含んでいることが分かります。

 青ピーマンには、ビタミンACEに加えてピラジンと呼ばれる成分が含まれています。血栓や血液凝固を防ぐ働きにより、脳梗塞や心筋梗塞予防効果が期待できるとして注目されているものです。特にワタや種に多く含まれていますので、もし苦手でなかったら、果肉と一緒にいただくのも良いでしょう。

新鮮なものの選び方 下処理のコツ

縦半分にカット(写真はイメージ)【写真:写真AC】
縦半分にカット(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 パプリカは肉厚で弾力があり、表面がみずみずしいものが新鮮です。ツヤのあるものを選びましょう。保存の際は水分を拭き取り、乾燥に弱いのでビニール袋などに入れて冷蔵庫の野菜室へ。新鮮なものは1週間ほど日持ちします。

 下処理はまず包丁で縦半分に切り、次にヘタ部分を親指で押してください。そうするとヘタ部分のみが取れ、果肉部分を無駄なく使うことができます。ワタは前述の通り栄養があってもちろん食べられますが、料理の見た目や口当たりが気になる場合は取り除いておきましょう。輪切りにする場合は、先に輪切りにしてから種を取るときれいに仕上がります。

 見た目のカラフルさだけではなく、栄養バランスのためにもパプリカやピーマンを活用したいですね。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾