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ドイツの猫は何を食べている? チューブ型おやつや肉類豊富なフード 食事情を調査
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猫関連の食材やグッズを調査 ドイツの大型ペットショップへ
さて、本コラムの主題へと話題を変えましょう。「ドイツで猫と共生する」ことを目標に掲げた僕は今、こちらの動物保護施設である「ティアハイム(Tierheim)」や、各種ブリーダーさんなどの情報を収集して猫との出会いを模索しています。
ただし、猫との出会いについてはまだ現在進行形。今回はその事前準備として、ドイツのペットショップ事情、特に猫関連の食材やグッズなどの調査に行ってきたので、その様子をお伝えします。
僕が今回赴いたのは、フランクフルトの中心街から路面電車(トラム)で約20分の郊外にあるペットショップ「ケレ・ツォー」。ドイツとオーストリアでチェーン展開していて、かなりの大型店舗であることが特徴です。犬や猫の関連商品はもちろんこと、モルモットやフェレットなどの小動物、水生動物、昆虫など、さまざまな動物の商品を取り扱っています。
前回の本コラムでもお伝えさせていただいた通り、ドイツのペットショップでは犬や猫の生体販売がほとんど行われていません。生体を販売する際は、ケージの最低面積や採光、通気、暖房設備などの各種条件が厳格に定められていて、その基準を満たすために多額の資金が必要になるからです。したがって、僕が訪れた店舗でも犬や猫の生体は扱っていませんでした。
さて、僕が最も興味を抱いていたのは、ドイツにおける猫の食事情です。最近は日本でも多くの種類が販売されていて、正直目移りしてしまいますよね。猫にもそれぞれに個性や好み、またアレルギーなどの体質の違いがあります。そのため総合栄養食やおやつなどのチョイスには頭を悩ませてしまいますが、多くの選択肢があると安心感もありますよね。
ドイツの場合はどうなのだろうと店内をめぐってみると、非常に多くのフード類が棚に陳列されていました。ドライフード、ウェットフードともに日本でも見かけたことがあるメーカーや、ドイツ及びヨーロッパ限定のものなど本当にさまざまで、これは良い意味でチョイスに時間がかかりそうです。
ところで、日本では僕のような中年男性を中心に、長寿アニメ番組「サザエさん」の主題歌にある「お魚くわえたドラ猫」のフレーズから、「猫は魚好き」というイメージを抱く傾向があります。
しかし、彼ら(彼女ら)が生きていく上で必要不可欠な栄養要素として、魚類だけでなく肉類もしっかり食べなければならないことをのちに知りました。猫は本来、その身体的特徴から動物性タンパク質を摂らないと臓器に甚大なダメージをこうむるなど、身体に支障をきたしてしまうそうです。
そこでドイツの各種フードを観察すると、肉類のバリエーションが非常に多い! ちなみにドライフードでは豚肉や鶏肉、牛肉、七面鳥、羊肉などを原材料としているものがあり、それにサケなどの魚や野菜を混合しているものが販売されていました。いやー、何だかドイツの“猫様”も日本と同じくグルメですね!