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どうぶつ

高知の動物園で28年ぶりに生まれたアメリカビーバー 泳ぎの練習動画に約3万人注目

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

「産まれているのを確認した時は、言葉では表すことがでない感動を覚えました」

 こうしてアメリカビーバーの双子は、7月2日には無事に親子での一般公開を果たしました。ただ、曜日によっては展示場に出ない日もあるとのことで、双子を見に行く場合はのいち動物公園のウェブサイトで事前の情報確認が必要です。

 同園に大きな喜びと幸せをもたらした双子の誕生。ところが、物事がすべてスムーズに進んだわけではなかったそうです。

 大谷さんによると、アメリカビーバーの平均的な妊娠期間は128日。双子の母に妊娠の兆候が現れた頃から計算すると、出産予定日は5月14日だと考えられていました。

 しかし、妊娠中は特に問題などは見られなかったにもかかわらず、予定日になっても双子は産まれてきませんでした。最初の数日間は、ただ出産が遅れているだけという空気が職員の間であったそうですが、2週間以上過ぎて6月に入ると諦めムードが。

 それからしばらく経った6月10日、母ビーバーに突然出産の兆しが現れます。そして、双子は155日という平均よりも長い妊娠期間を経て、無事に誕生しました。今回の繁殖について、大谷さんは「産まれているのを確認した時は、ほっとした気持ちとうれしさが混ざり合った、何とも言葉では表すことができない感動を覚えました」と喜びを語ります。

 その後、双子はすくすくと成長。母親からの授乳は今も続いていますが、双子は徐々にエサも食べ始めたそうです。親のエサをかじったりするなど、食いしん坊ぶりも発揮しているのだとか。そんなのいち動物公園の新たな人気者はまだ名前が決まっておらず、現在、募集で寄せられた愛称の中から投票を開催中。今月23日(土)にのいち動物公園のウェブサイト及びSNSでお名前が発表される予定です。

のいち動物公園ではツクシガモの雛が5羽孵化したばかり【写真提供:高知県立のいち動物公園】
のいち動物公園ではツクシガモの雛が5羽孵化したばかり【写真提供:高知県立のいち動物公園】

 また同園では先日、水鳥の展示場でツクシガモの雛が5羽孵化しました。大谷さんは、「雛のかわいい時期はすぐに過ぎてしまうので、早く見に来られることをおすすめします」と、こちらの見学も呼びかけています。

○取材協力:のいち動物公園(@noichizoo_staff

(Hint-Pot編集部)