漫画
幼少期の“真似っこ”トラブル 回避する魔法の言葉に感動 「心がキュッとした」
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もうすぐ夏休み! 新学期から約3か月過ぎ、遊び友達が定着した子は多いでしょう。とはいえ一方では、ちょっとしたトラブルで友達と気まずくなる……といった悩みが生まれることも。服や持ち物を「真似した!」「真似してない!」のトラブルは、小学生女子の“あるある”ですよね。そんな子ども時代の切ない思い出を、最近ようやく“浄化”できたというママの漫画がインスタグラムで共感を集めています。子どもがこうしたトラブルに見舞われないためにどう返事をするよう教えればいいのか、そんなヒントにもなるこの作品。作者のサコサコ(yukisunmoon_877)さんにお話を伺いました。
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「真似した!」がきっかけで疎遠に…母になると今度は娘が?
サコサコさんは7歳の娘さんを育てるママ。その傍ら、娘さんと配偶者さんの3人家族で紡ぐ日常の出来事をユニークな漫画として描き、インスタグラムに投稿しています。最近話題を集めたのは「おそろい」というタイトルの作品。「何となく心に残っていたしょっぺえ思い出」を描いたものです。
子どもの頃、大手玩具メーカーの任天堂が1983年に発売した家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ(ファミコン)」をまだ持っていなかったサコサコさん。先に持っていた友達のAちゃん宅で一緒にゲームをするのが大好きでした。中でも「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」にはグイッと心を掴まれ、日に日に欲しい気持ちを募らせていたそうです。
するとある日、お母さんがファミコンをプレゼントしてくれました。大喜びしたサコサコさんは、Aちゃんにも「うちもドラクエ買ってもらった!」と報告。ところがその後、サコサコさんの弟から驚くような話が伝えられます。
「Aちゃんがさ『ねーちゃんが真似ばっかりする』って言ってるらしいよ」
Aちゃんと遊ぶ時間が純粋に楽しかっただけなのに。だからこそファミコンが欲しくなったのに……。そのはずが「真似をされた」と言われ、サコサコさんは大ショック。今なら「世界中で何億人がプレーしてると思ってんのよ」と笑い飛ばせる話ですが、子どもだったサコサコさんにそんな心の余裕はありません。そうしてそのうちAちゃんとは遊ばなくなり、疎遠になってしまいました。
そして時が過ぎ、母になったサコサコさん。娘さんが通う幼稚園のお祭りで、Aちゃんとの一件をふと思い出しました。それはある女の子が娘さんに「あっ!! 同じ浴衣だ!!」と大きな声を上げたこと。女の子2人の浴衣が同じだったのです。
Aちゃんとの出来事を思い出したサコサコさんは、娘さんが「真似した!!」と言われるのでは……と少し焦りを覚えます。しかし、そこで女の子が取った予想外の行動に、目からウロコが落ちるような思いに。自分の子ども時代も「これが正解だったのか」と考えるのでした。
この作品に対し、読者はさまざまに反応しました。コメント欄には女の子に対し「きっと優しい子なんだろうな」「心がキュッとした。温かいなあ」などの声が。また、「小学生くらいの女子……あの頃はすぐ『真似した!』って言う子がいました」「ありました! それをきっかけに一時期いじめられた時期も」「真似されると最先端的な感じでうれしかったけど、かぶるのが嫌で怒っちゃう子もいましたね」と、同じような体験談も寄せられています。