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夏に育てたいハーブ3選 特徴と注意点は? “育てて食す”習慣は効果的な食育にも

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:のなか りえこ

定番のハーブにも注目 ミントは増えすぎに注意

○バジル
 シソ科の植物でインドや熱帯アジアが原産地。古代ギリシャでは「王様の薬草」と呼ばれ、古くから効能に注目されていたようです。甘味のあるさわやかな香りが食欲をそそり、今や日本でも料理の定番ハーブといえるでしょう。

料理の定番ハーブといえばバジル(写真はイメージ)【写真:写真AC】
料理の定番ハーブといえばバジル(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 サラダやトマト料理の風味付け、ピザのトッピングやパスタソースなどに使うとおいしいですよね。スタンダードなスイートバジル以外にもさまざまな品種があるので、お気に入りを見つけて栽培してみてはいかがでしょうか。

 日向と水はけの良い用土を好む植物です。先端の芽を摘み取って脇芽を伸ばす「摘芯」を繰り返すと、枝数が増えて収量が増します。挿し木でも比較的簡単に増やすことができるでしょう。

 花が咲くと風味が落ちるので、花を使わない場合は花穂を早めに切り取ります。強い日光は葉焼けを起こすことがあるので、夏の西日や直射日光を避けた場所で育ててください。

○ミント
 シソ科の植物で種類が多く、原産地も複数あります。最も親しまれているハーブの一つとしてその歴史は古く、世界最古の文明である古代メソポタミアでも料理に使われていたそう。また、日本原産のものをハッカと呼びます。

最も親しまれているハーブでもあるミント(写真はイメージ)【写真:写真AC】
最も親しまれているハーブでもあるミント(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 清涼感たっぷりの香りには、気分をリフレッシュさせてくれる効果が。漢方では「涼性」に分類され、熱を冷ます作用が注目されています。また抗菌作用や鎮静作用もあるので、バスタイムに入浴剤として使ったり、虫除けにしたりとその利用法は多岐にわたります。

 料理以外にもミント水やミントティー、モヒートなどの飲み物にも使えます。また氷を作る時にミントの葉を入れると、見た目も涼しげに。いつもの冷たい飲み物もミントの氷ですっきりとおしゃれになります。

 半日陰から日陰を好むといわれていますが、園芸品種の多くは日向を好みます。直射日光は葉焼けを起こすので注意。表土が乾いていたら、たっぷりと水やりをしましょう。

 生育が旺盛なため、育てる上では注意が必要です。地下茎で増えるため、地植えにすると手に負えなくなる可能性が高いので気をつけましょう。交雑するので寄せ植えはおすすめしません。スペアミントやアップルミント、オレンジミントなどさまざまな種類がありますが、プランターなどを使って単体で育てることをおすすめします。

“育てて食す”という行為は、子どもの食育にもぴったり。暮らしに植物を上手に取り入れて、暑い夏を乗り切りたいですね。

(Hint-Pot編集部)

のなか りえこ

フラワー&グリーンコーディネーター。インテリア商材を扱う仕事から花の世界へ。現在はフリーで活動中。花と植物に関する提案・制作(装花・装飾・植栽など)を中心に行う。
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