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ミョウガの注目すべき栄養素3つ 冷えやむくみに効果あり? 香りを楽しめる切り方も

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

水分は多め 暑さでバテやすい時期に

ミョウガは水分が多め(写真はイメージ)【写真:写真AC】
ミョウガは水分が多め(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 初夏においしいミョウガの栄養について見てみましょう。ミョウガは約96%が水分で、可食部100グラムあたりのカロリーは11キロカロリーです。暑さが気になる時季に注目したい主な栄養としては、次の3つが挙げられます。

○カリウム
 体内の余分な塩分や水分の排出を促します。湿度が高くむくみやすいこの時期は特に取り入れたい食材ですね。

○アルファピネン
 香り成分。食欲増進や消化促進、発汗作用、血行促進の効果が期待できます。暑さで食欲が減退している時や、エアコンなどによる冷えが気になる時にも良いでしょう。

○ミョウガジアール
 辛味成分。血行促進の作用があり、アルファピネンと同じく冷え予防に。また抗菌作用と解毒作用も期待できます。

 少し気になる言い伝えに「ミョウガを食べると物忘れをする」というものがありますが、これは昔話や落語を通して広まっていったようです。

ふっくらしているものが新鮮 香りを楽しみたい場合は輪切り

ミョウガの食感を楽しみたい時は千切りに(写真はイメージ)【写真:写真AC】
ミョウガの食感を楽しみたい時は千切りに(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 茎の部分が白く、ほんのり赤く色付き皮のツヤが良く、ふっくらと丸みのあるものが新鮮です。つぼみは開いていないものが良いでしょう。先端が開いているものは、風味が落ちていることがあります。

 生で食べる場合は、香り成分であるアルファピネンが刺激性のため、口やのどに違和感が生じることがあります。気になる人は、水洗いの後にカットしてから水にさらしましょう。ただしさらしすぎると香りが飛んでしまうので、目安は10秒ほどです。

 さらした後はすぐにキッチンペーパーなどで水気を取ります。揮発性のため時間が経つと風味が落ちるので、カットは食べる直前がおすすめです。加熱する場合、水にさらす必要はありません。

 薬味として生のまま刻んで食べる名脇役のイメージが強いですが、酢の物や肉巻き、みそ汁としての具材などにしてもおいしくいただけるでしょう。皮はむく必要はなく、そのまま食べられます。

 食感を楽しみたい場合は、繊維に対して平行に切って千切りにします。香りや風味を楽しみたい場合は、根元を少し切り落として薄く輪切りに。また、みじん切りにしていつものドレッシングにプラスすると、さわやかな風味が楽しめます。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾