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会話中に言葉が出てこない…語彙力をアップするには? 現役アナウンサーが伝授

公開日:  /  更新日:

著者:和田 奈美佳

言葉(語彙)のアウトプット時間を持ちましょう!

 言葉は、覚えたからといってすぐにコミュニケーションに生かせるわけではありません。アウトプット(外に向かっての表現)を行い、自分の記憶に定着させる必要があります。おすすめの方法は2つです。

1. まずSNSやブログの更新を日課にする
 文章でアウトプットすることにより、習得した言葉を、正しく活用できるようになります。

2. 実況中継をしてみる
 インプット(記憶に定着)した言葉をどう表現できるか、声に出して確認する。

 例えば、先ほど例題で挙げたペットボトルのお茶についてですが、見た目の特徴だけでなく、成分や特性、味などを一言付け加えるだけで、相手が具体的に理解できる表現になります。

「かわいい」「すごい」などの形容詞の多用はNG!

SNSやブログの更新でアウトプットすることで自分の記憶に定着【写真:Hint-Pot編集部】
SNSやブログの更新でアウトプットすることで自分の記憶に定着【写真:Hint-Pot編集部】

 私たちは普段の生活の中で、無意識に形容詞を多用しています。例えば、「かわいい」「すごい」「おいしい」「うれしい」「楽しい」などの簡単な形容詞を、会話の中で何気なく使ってしまいます。しかし、このような形容詞を多用すると、非常に大ざっぱで抽象的な印象を相手に与えてしまうのです。

 例えば、「このお茶はおいしい」と漠然と表現するのか、それとも「このお茶は淹れたてのような緑茶の香りがしておいしい!」と表現するのかで、受け取り側の印象がガラッと変わってしまいます。このような具体的な表現方法を、自分が持っている言葉の引き出しにプラスアルファするだけで、自分の表現力に自信を持てるようになるでしょう。

 日常生活で無意識に使っている「言葉」とどう向き合うのか、少し意識するだけで、語彙だけでなく表現方法も変わり、また自分の表現力に自信が持てるようになります。ぜひ実感してください。

(和田 奈美佳)

和田 奈美佳(わだ・なみか)

東京音楽大学大学院卒業後、フリーアナウンサーとしてスポーツ実況を務める。日本成人病予防協会認定講師として企業での講演会や、城西国際大学にて会話力演習の教鞭を執る。フリーアナウンサーの小倉星羅とともに「話し方教室」を開講中。