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ドラマ「オールドルーキー」で注目 スポーツマネージメントって何? 元五輪関係者が解説

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

高い競技経験は必須にあらず “一般的な常識や感性”が重宝される場合も

多くの日本人アスリートが海外で活躍する今、スポーツマネジメントの仕事では語学が重要なスキルに【写真:Getty Images】
多くの日本人アスリートが海外で活躍する今、スポーツマネジメントの仕事では語学が重要なスキルに【写真:Getty Images】

 アスリートを裏で支えるスポーツマネジメントの仕事。スポーツ好きなら「向いてる職業かも?」と思うかもしれませんね。仕事に就きたい場合は、一体どうすれば良いのでしょうか。岩元さんは「専門性を突き詰めていくことが必要」と指摘します。

「スポーツマネジメントの中でも自分がどのような職種に向いているのか、まずは考えた方が良いでしょう。通訳を目指すのであれば、その競技で使用される専門用語や語学そのものに磨きをかける必要があります。また、選手のトレーナーを希望するのなら、怪我の予防や処置のための医療知識だけでなく、食事の管理や実務経験も求められるでしょう」

 また、先に紹介していただいた例からも分かる通り、海外のアスリートとも関わる機会が多い仕事。キャリアを築く上で、語学力は重要な要素のようです。

「最近では日本で開催される国際大会が増え、またメジャーリーグの大谷翔平選手のように日本の選手やチーム、競技団体が世界で活躍することも多くなってきています。そのため自分の専門分野だけではなく語学も堪能であれば、国際的な舞台で活躍できる機会が増えるでしょう」

 一方で気になるのが、スポーツ経験の有無。インターハイやジュニア五輪への出場など、高い競技経験は就職に左右するのでしょうか。岩元さんによると、役割によっては必ずしも必要ではなく、むしろ高い競技経験がない、スポーツ自体をあまりしていない場合、かえってプラスになる部分もあるそうです。

「スポーツ全般は楽しむためにありますが、プロスポーツは観る人がいてこそ成り立つもの。競技を知っている人だけでマネジメントをすると、置いていかれる人が出てくるかもしれません。いつでも観客側に立って考えることが大切です。競技経験がない、スポーツにあまり関わってこなかったという人は、観客側の立場や感覚を理解できることが大きなメリット。競技を知っている人では気づけない、いわゆる“一般的な常識や感性”は重宝されるでしょう」

 競技に精通している人もそうでない人も、それぞれの能力や経験、感覚を生かして関わるスポーツマネジメントの世界。こうした背景や仕事内容などを知ると、ドラマやプロスポーツの試合がこれまでとはまたひと味違って見えるかもしれませんね。

◇岩元里奈(いわもと・りな)
京都パープルサンガ(当時)、ヴィッセル神戸、Jリーグ事務局で広報を担当。2015年~2017年は日本オリンピック委員会(JOC)広報専門部会委員を務め、2018年からは東京五輪・パラリンピック競技大会組織委員会にて、全33種目43会場のベニュープレスオペレーションの責任者として従事。マール株式会社代表、メディアコンサルタント、メディアオフィサー。

(Hint-Pot編集部)

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